第9話 ヌーディストビーチの特別区?
僕はこの全裸レストランでお腹を満たしてから、普段着で街の探索に出かけた。ホテルの正面玄関を出るとアスファルトの照り返しが強烈だ。ホテルの面した大通りに自動車は行きかっていたが、人影は見えなかった。きっと暑いせいだろう。客は皆、裏口からビーチに向かっているのだろう。道なりに歩道を歩くと、右手に商店街(?)の入口があった。アーケードの屋根もあるので直射日光を避け、迷わず入ってみた。ここは人が結構いるみたい・・・!
「きゃあああああー‼」
突然、黄色い叫び声がしたかと思うと、そこに居た多くの客たちが一斉に逃げて行った。僕はまたしても多様な臀部をしかも大量に目にすることになった。胸のあたりにPOLICEという文字の入ったロボットだけが僕に突進してきた。彼の顔はモニターで出来ていた。
『Do not put anything on your body except for a full facemask』
そうか、このホテル界隈はヌーディストビーチの特別区なのかなと思いつつ、僕はまた、ここでの正装に戻った。
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