下半身顔の国
シュン・ニジオカ
第1話 南の島の温泉発見
十年近く続いた世界を巻き込んだパンデミックの規制がようやく緩み、僕は久しぶりに大好きな海外一人旅に出かけた。家族のいない僕にとって時間だけは自由だ。さしたる目的も理由も無く、ただ暖かい穏やかな南の島の国を目指した。
空港から海辺のリゾートホテルまでは、タクシーで約1時間。久々の海外のせいか、車内で疲れて眠り込んだ。目を醒ますや否や、さっそくホテルの探検開始だ。飛行機代を節約した分、五つ星の大型ホテルを選択していた。きっと何かあるはずだ。
『Seaside hot spring ☞』
いきなり貼り紙が目に飛び込んできた。
― あれっ? 温泉?
ラッキーだ。温泉好きの僕は、直前まで国内の道後温泉に行くか迷っていたので。さっそく矢印の方向へ向かった。
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