ギャップ効果
少し離れたところに里山公園がある。
四季折々の花々を楽しめる素敵なところで、歩くにも最適な公園で、若いカップルも多い。
「ゆっくり見回ってみようか」
「そうね」
夫と2人で紫陽花と菖蒲のエリアを見て周りながら歩いていると、花に見入りすぎてしまったのか、足を滑らせそうになった。
「危ないよ」
私の手を夫が掴む。
そのまま公園を出るまで久しぶりに繋ぎながら、歩いていく。周りはデート中の若いカップルが同じように繋いで仲睦まじく歩いている。
草木は綺麗だし、天気も良い、風は柔らかく、気持ちの良い。だからだろうか、気分上場の私は悪戯を思いついた。偶にはこんなことも良いかもしれないと、付き合い初めの頃のように、若いカップルのように大胆にはできないけれどスキンシップを少し交えてみる。
気恥ずかしそうにする夫がほほえましくて可愛らしかった。
帰宅して汗を流してから、疲れを癒す為に横になっていると夫が近寄ってきた。どことなく、いつもと様子が違う、そのまま横抱きにされて唖然とする私に微笑みそのまま連れ去られた。
普段とのギャップに燃えたらしい。
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