煽り

 夕食時に嫌いなものが出ると、夫は食べる速度を遅くする。片付けが中々すすまなくなるから、座ったり立ったりを繰り返し、忙しそうにキッチンを走り回ってみる。片付けておいては甘えさせそうなので絶対にしてやらない。

 ピーマンぐらいさっさと食べろ!お前は子供か!と言ってやりたいが我慢である。アレルギーでないし、食事会では平然と食べているさまを見ると、苛立ちが募る。私の料理の腕が下手か、もしくは味付けが悪いのか。


 クックパッドでいろんな料理を試してみたが、やはり箸は進まなかった。


 細かく刻んで緑の野菜類と共に混ぜ込んでみても避けて食べている。


 きっとセンサーがついているに違いない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る