後押し

「こんにちは」

目の前にいる天使が、私に挨拶をした。そして白い羽を動かし、後を追ってくる。

「勿体無い、寿命を強制的に終わらせてしまうなんて。本来は悪魔が迎えに来る所ですが、他の死者の対応で忙しいらしくて」

だから、早くいきましょう!

天使は地面に落ちていく私の背中を、力一杯押した。

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