【S吉暗殺】

S吉は、愛人のホステスの女と別れ話がこじれたことが原因で大ゲンカになった。


その末に、やつは女をレイプして殺した。


やつは、レイプ殺人の容疑でケーサツに逮捕された。


署内の取り調べ室にて…


やつは、雑談には応じているが取り調べには応じてないようだ…


『はらへったぁ…カツ丼~』

『眠い~』


…とばかり言うなど…ものすごく態度が悪い奴だ!!


オレは、ダンさんとオノさんと一緒に取り調べ室のとなりの部屋にいた。


取り調べの様子を見ていたダンさんは、めんどくさい声でオノさんに言うた。


「おいオノ…どないなってんねん…」

「どないなってんねんって…」

「あのクソ野郎…ふざけとると思わんか!?」

「やつは、刑事責任能力がないのではないか?」

「どう言う事ぞ!?」

「やつは、シンシンソウシツ状態に置かれていると思う…」

「それじゃあ、どないすんねん!?やつを野放しにするつもりか!?」


オノさんが言うた通りに、やつの精神状態は異常であった。


このため、やつのケーサツは取り調べをやめて簡易鑑定かんていを実施した。


簡易鑑定かんていの結果、やつは刑事責任能力の有無はどちらとも言えない…と出た。


ケーサツは任意で聴取することを条件にやつを釈放することを決めたが、これが大間違いのもとだった。


翌朝の6時頃であった。


やつは、警察署から出たあとひとりで東予東区にある実家へ向かおうとした。


やつが警察署から400メートルの路上を歩いていた時であった。


やつの前に、黒のボルボが急停車した。


車の中から、黒のスーツを来たやくざの男たちがドカドカと足音を立てて降りた。


男たちはS吉を取り囲んだあと、拳銃トカレフを取り出した。


そして…


(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!ドカドカドカドカ…バタン…キー!!グオーーーングオーーーン!!)


やつは、やくざの男たちが発砲した拳銃トカレフに撃たれて殺された。


S吉に殺された女は、ヤクザの組長の情婦だった。


ヤクザの子分たちは、女が殺されたことに対する報復でやつを射殺した。


これにより、南海道電力の社会に対する信頼が失墜した。


その翌日であった、


南海道電力の本社や各支店に、大衆週刊誌やタブロイド夕刊の記者たちによる取材が殺到した。


大衆週刊誌やタブロイド夕刊の記事は、南海道電力のスキャンダル関連ばかりが目立つようになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る