第3話 つるりんと薄皮剥がる新らっきょ
つるりんと うすかわはがる しんらっきよ
知り合いから畑でとれたとらっきょうを頂きました。モジャモジャの根っこに土がいっぱいついていました。逞しく養分を土から得ていたのでしょう。少し紫がかったり、緑がかっていたり、大小様々のらっきょうたちはぎゅっとひと固まりになっています。それらをひとつずつはがし、根と茎を包丁で切り落とし、たっぷりの水に入れて揉み込むと、つるんつるんと薄皮がめくれて、ピカピカのらっきょうが手に残ります。何度も何度も水をかえて、全てツヤツヤの美しいらっきょうになりました。
らっきょうは大切に塩漬けと甘酢づけにしました。美味しくなりますように。
あんなに潔くつるんと一皮むけて、新しい何かになれたらいいなぁと思いました。
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