身におびて離さぬ手帳のみならでふりゆくものは我が身なりけり
【読み】
みにおびてはなさぬてちやうのみならでふりゆくものはわがみなりけり
【大意】
つねに身におびて離さない手帳だけでなく、ふるびて行くのはこのわたしの身なのであった。
【付記】
百人一首のうちの一、西園寺公経(1171-1244)のうたの本歌取りである。本歌のように「ふりゆく」を掛詞にしていなかったり、「身」を2回使っていたりと、アラが目立つ気もする。
下の句をそのまま流用しただけでなく、三句も本歌に通じるものになっている。
【例歌】
世の中にふりぬる物は津の国のながらの橋と我となりけり 作者不詳
いにしへにふりゆく身こそあはれなれ昔ながらの橋を見るにも 伊勢大輔
花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり
ぬば玉の黒髪山もしら雪とふりゆくものはわが身なりけり
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