第14話
「久々に呼び出してすまないな、レイ」
「いえ、総司令。ついに見つかってしまったんですね、僕が‥」
「あぁ、そうだ。あいつは恐らく、お前を殺してこの世界を壊す気だろう」
「必ず、アレンを殺してこの世界の調和をS1班隊長の名にかけて守ってみせます。」
「そ、そんな‥」
「まぁ、そういうことだ。アレン、お前は最初から我々の術中にいたって訳だ。この館には流石に人間たちも入る事は難しいからね、アレンの許可なしには。」
「違う、違うんだっ!兄さん、、」
「何を今更。恨んでいるんだろう?僕のことを。たった5歳の弟を残して消えたんだからな。無理はない。もちろん、お前の事が嫌いって訳でも恨んでいる訳でもないよ。ただね、物事には優先事項があるんだ。」
そう、僕は連れ去られ過酷な実験体として過ごした後今の世界安全機構に、救われたんだ。毎日拷問が目的の拷問つまりは、死んだ方が何倍もマシな世界から救ってくれたのが今僕が所属する機構だ。僕はその瞬間から、ここに忠義を尽くすと決めた。もう弟のお守りなんてしない。ましてや実験体にもならない。自分の意思で僕はS1班隊長として弟をいや、害をなす敵を殺すのだ。別に、後悔も何もない。
「兄さんっ!!目を覚ませよっ‥兄さんは知らないだっっ‥ガッハッ、、」
(兄さん‥本当は違うんだよ。兄さんを救うために私は、、俺は‥。愛する兄さんを殺さなきゃならないんだ。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます