仲間に裏切られた魔王が勇者とパーティーを結成!

影武者

第1話 思い

前魔王であるゼファル=クロウエルが勇者一向に倒され早数十年、今では私エレメナ・イースが魔王をやっている。

前魔王であるクロウエルは人間を嫌い、よく部下に人間界へ攻めさせ略奪・殺戮・破壊などを行わせた。


私は人間が好きで、よく仲間や魔王クロウエルの目を盗んで人間界へと行っていた。

人間界では人間とよく話し交流などをしていた。

しかし楽しい思いも短いものだった。

私は休暇をもらって自分の部屋でゆっくりしている時のこと。

「エレメナいるか、魔王様がおよびだ」

仲間であるヴァルゼインが呼びにきた。私は二つ返事で直ぐに向かった。

私が休暇をしている時に呼ばれる事は滅多になかった。というかほぼ無い。


「魔王様お呼びでしょうか」


「あぁ、エレメナを呼んだのは他でもない、今から人間界のノールという町に攻めに行ってくれ」


「先に部下たちを行かせている、エレメナが行った後に私も行こう」


私は頭の中が真っ白になった、コイツ私が休暇って知っているのに攻めに行かせるのかとノールという町は私がよく行っていた町だったからだ。

しかも仲良かった子供、大人、老人などいる。

しかし魔王様の言う事は絶対、断ることは万死に値する。


「わかりました、では身支度をした後出撃して参ります」


「うむ、頼んだぞ」


私はクロウエルに本当は嫌だが忠誠の証を示し自分の部屋へと向かい身支度し出撃した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る