第11話パパの手料理
ママが1泊2日の社員旅行に出かけた。
残されたのは、小学生の息子とパパ。
お金は貰っていたが、息子が、
「パパ、料理出来るの?」
と、言うので、
「パパはこう見えても、料理は上手だよ」
「パパ、オムライス作れる?」
「オムライス……出来るよ」
と、材料をもらったお金で買いに行く。
夜。
チキンライスを作り、オムライスを作る。
あの、半熟の卵焼きは作れないが、チキンライスを卵で包む事は出来た。
早速、息子に。
「やった〜、パパのオムライスだぁ〜」
「さっ、食べて!」
「パパは?」
「目玉焼きで、ビール飲む」
「パパ、美味しい〜」
「そうか、また、焼いてあげるからたくさん食べなさい」
「うん」
翌朝。
「パパ、お腹空いた。オムライス作ってよ!」
「うん、分かった」
僕は息子に4度目のオムライスを作り、自分はパンを焼いて、アイスコーヒー。
夕方、ママは帰ってきた。
「今から、焼き肉よ!」
「何で?」
「会社から、お金が出るの」
「旅行に行って、お小遣いももらえるの?」
「うん」
家族3人で焼き肉屋に行く。
息子は、
「パパのオムライスの方が美味しい」
と、言う。
「パパ、オムライス作ったの?」
「うん」
「セイタ、美味しかった?」
「うん。パパのオムライスはママより美味しいよ!」
「ふ〜ん」
息子は平気でママの地雷を踏む。
僕は怖いので、ミノを食べながら、ひたすらビールを飲んだ。
「じゃ、パパ。私が残業の時だけ料理作って!」
「え?」
「え?じゃ無いでしょ!作りなさい」
「……ハイ」
こうして、たまにではあるが料理を作ったり、遠足の時は弁当を作った時代もありました。
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