第26話 魔物
すみません、今回短めです。
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ベリルと俺が言い合うこと数分、俺と皿を交換することに成功したベリルがホクホク顔で魚を食べている。
………俺が現在進行形でハリセンボン並みにある骨に苦戦している隣でだ。
くそが…今度口から火を噴くレベルの激辛料理を絶対食わせてやる。
「…あんた今、なんか不穏なこと考えてなかった?」
「ハッハッハ……気のせい気のせい……。」
俺はベリルから視線を外しながらとりあえず言い訳する。
「…………そういえばあんたが戻ってくる前に森からすごい音してたけどなんかあったの?」
「あー、そういえば言ってなかったっけ、襲われたんだよ……めっちゃ黒い
「こうがん?赤目ってこと?」
「そうそう。
この森にそんな動物いたっけ?」
「………いや、この場所にそんな動物はいないはず…」
「あっ、あと魔法も使ってきたな…『黒い炎』の。」
「アーそういう…ちょっと長居しすぎたかもね。」
「????」
「多分その狼『魔物』だね。」
「?…魔物っていうとあれか?ゴブリンとかスライムとかそういうやつのことか?」
「ん?ゴブリンってなに?」
あっ、この世界ゴブリンいないのか……ちょっと残念…では無いな、なんか臭そうだし(偏見)。
「いや何でもない。
話し戻すけど『魔物』ってなんだ?ここに長居してるのとなんか関係あんの?」
「ん~…私もよく知らないからなんとなくの説明になるけど、この世界の魔力っていうのは循環してるのよ。」
「ん?どういうこと?」
「そうだねー、例えば私が『魔法』を使ったら、その時使った『魔力』が空気に流れ出るわけn「あー、ごめんもっと簡潔に言えるか?」」
本当に申し訳ないが、無駄に難しそうなこと言われそうですでに情報が右耳から左耳に流れてる。
だからもっと、できるだけ簡単に言ってほしい。
「……まあ簡単に言えばうまく流れなくなった魔力が集まって形になったものだよ。……もっと端的に言うなら『魔物』は『世界が術者の魔法』て感じだね。」
「………う~ん…よくわからん!」
「だと思ったよ。」
ベリルは空いた皿に魚を取りながら俺に対して、聞き分けのない『ガキ』を見るような目でこっちを見る。
「……………まあ、あれだろ…決まった形を持ってない魔力生命体ってことだろ…『魔物』って。」
「…もうそれでいいよ。」
なんかベリルに呆れてる顔されたんだがそんなにおかしいこと言ったか?
「まあ『魔物』に関してはわかってることより分からないことの方が多いくらいだしね。
……そういえば、その狼の魔物を倒したときなんか落ちた?」
「いや、何も残らなかったけど…」
「んまあそうだよね。
でも魔物を倒したらたまに魔物の一部が物体化して残ることがあるのよ…爪とか牙、小さな石…通称『魔石』とかね。
これ、貴重でかなりいい値で買い取ってもらえるから、もし次魔物と戦うことがあったらしっかり覚えておいてね。」
………なんていうか、ベリルって意外と現金だよな……いや、意外ではないか。
一方そのころ、ルナはと言うと(part2)…
「さかなおいしい!」
2人の会話には加わらず、ひたすら魚を食べていた。
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作者 『魔物』の正式名称『
女神 …………それ私に聞きますか?
作者 …ちなみに『
女神 ていうか今回の短い話で魔物の設定について分かった人いないだろ。
作者 ………そのうち詳しく話すから……多分。
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