第8章 敵の位置特定

そこでシャナは、敵を捕らえるための作戦を立てることにする。


翌日。


藤本:なんで温泉に行くの?


シャナ:落ち着けよ、その時になれば分かるさ。


小春:(敵を捕らえる作戦は?)


シャナ:ところで、温泉の混浴部分を4人で使おうと思っているんだけど、どう思う?


藤本&小春:何だって?!!!


マックス:シャナ、冗談はやめてくれよ。


シャナ:ごめん、場を和ませようと思って。ふふふ。


藤本と小春の顔が赤くなった。


シャナ:でも、どうして二人とも顔が赤いの?


小春:敵を捕らえて興奮してるだけだよ。


藤本:そう、興奮してるだけだよ。


小春 - (冗談でよかった。藤本と裸でいるのは変だわ)


藤本 - (早く元の世界に戻りたい)


藤本、小春、シャナ、マックスが温泉に到着。


カサンドラ - こんにちは。カサンドラです。この温泉の受付をしています。どれを着たらいいですか?


シャナ - 男性は男性用、私と友達は女性用を使います。


カサンドラ - なるほど。そこに魔法のカゴがあって、そこに服を入れるんです。


それで、みんな温泉の自分のエリアに行く準備をする。


小春とシャナはもう女性用温泉に入っている。


シャナ - ねえ、小春


小春 - どうしたの?


シャナ - 男の人達、何考えてると思う?


小春 - こんな馬鹿げた話はもういいわよ。


小春(本当はシャナは真面目な性格だから、きっと素敵な舞台俳優になれると思うんだけど、藤本と私を落ち着かせるためにこんな馬鹿げたことを言ってるのよ)


カサンドラ「ねえ、何か欲しいものある?」


小春(どうもありがとう。でも、いらないの)


シャナ(あら、でも欲しいの)


小春は驚く。


小春(ちょっと、まさかカサンドラが敵なの?)


カサンドラ「シャナさん、何がほしいの?」


シャナ「もう少し近づいて、よく聞こえるように。」


カサンドラ「そうよ、あなたのお願いを叶えたいの。」


するとカサンドラがシャナに近づく。


カサンドラ「それで、お嬢様は何が欲しいの?」


小春(なんだか和やかじゃないわね)


シャナ「カサンドラが生きているのか死んでいるのか知りたいの。」


小春は驚いた。


カサンドラ「カサンドラは生きている。他に何か用があるの、現魔王様?」


シャナ「よく知っているわね…」


小春「まさか彼女じゃないわよね…」


シャナ「ヒロインよ」


小春「(ユミ・マユミ)」


変身が解け、ヒロインのユミ・マユミが姿を現した。


ユミは服の中の水晶に触れ、斧を取り出した。


ユミ「シャナ、魔王様、出てきて戦わないと怖いわよ」


シャナ「温泉から出なくても倒せるって分かってるみたいね」


小春は驚いた。


シャナ「ねえ、コハル、今は怯えてる場合じゃないわ。結界を張って、攻撃できないようにして。落ち着こう。すぐに捕まえるわ」


小春:わかった。


それから小春が結界を張って、転魔たちが由美を襲い始めた。


一方、男湯では。


藤本:(シャナが終末の泉に向かう時、腕輪をしていなかったからオーラが見えたんだ。オーラが強すぎた。この展開は嫌だな。)


藤本:男湯は空っぽだと思っていたんだけど。混浴と女湯も空っぽかな?


藤本:(シャナのオーラを見るために隠された展望台を使ったなんてマックスには言えない。力を使うために視線をシャナに向けたなんて言うと変だから。)


マックス:男湯については確かにその通りだ。それに、他の温泉も空っぽだ。


藤本:(まさか、シャナとマックスと敵が一緒にいるなんて!?)


マックス:まさか、シャナと私が敵と一緒だと思ってるんだろう?


藤本は心配そうに言った。


マックス:リリベルに到着してからずっと敵の監視下にあったんだ。


藤本はひどく動揺した。


藤本:(まさか、シャナが敵を味方に引き入れようとしているなんて!?)


藤本:そこに行かなきゃ。


マックス:そこに行けば、敵に殺される。


藤本は苦痛に身悶えし始めた。


藤本:(あのオーラ、まさかユミじゃないわね。)


マックス:藤本、今すぐ温泉から出て。


藤本は頭に手を当て、マックスに温泉から出るのを手伝ってほしいと頼んだ。


マックス:(無理だ、今すぐ温泉から連れ出すぞ)


マックスは藤本を温泉から引きずり出す。


マックス:女湯に視線を向けていたのか?それとも俺の勘違いか?


藤本:そうだったが、お前が考えているのとは違う。


マックス:まさに俺もそう思っていた。シャナとコハルのオーラを見ようとしたんだな。制御できない力を使おうとするのは危険だ。


藤本:俺の行動に気付いたのか、ごめん。


一方、女湯では。


ユミは鬼の攻撃を難なくかわす。


由美「さあ、小動物たち、もっと私と一緒に踊って。」


小春「ねえシャナ、結界の外はどう?」


シャナの表情は真剣そのもの。


シャナ「小春、結界を破壊して。」


小春は意味が分からなかったが、シャナの指示に従う。トランスモンは由美への攻撃をやめる。


シャナ「勇者、由美、状況はどうなってるの?」


小春「待って、シャナ、由美が教えてくれると思う?」


由美「教えてあげる。」


「名前:ユミ・マユミ


クラス:ヒーロー


レベル:15


攻撃力:203


防御力:163


知力:223


体力:179


速さ:184


攻撃力:184


防御力:217」


コハル:ねえユミ、その通りね。じゃあ、あなたの能力は何なの?


ユミ:もう言えないわ。


シャナ:ここで殺さなきゃ。


シャナは変身して、素早く技を繰り出し、ユミを焼き尽くす。

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