第6章 - 結果
数分前。コハルはマックスとドラゴンを見つけた。
コハル:ちょっと待って、君がマックス? 私はシャナの友達だ。
マックス:嘘つき。クピはシャナが受けた屈辱を全て見てきた。アトリンが償うことになるだろう。
マックスは変身を始める。
マックス:ぶっ殺してやる。
マックスはコハルにパンチを放つが、コハルは腕で身を守った。その時、マックスはコハルの背後に現れ、背中を蹴る。
コハル:(筋肉は相当強いが、それでもスピードはすごい。HPを測ってみる。)
コハルはショック状態に陥る。
コハル:(私のHPは136なのに、残り72しかない。脱出方法を見つけなければ。もう無理だ。)
コハルは地面に倒れて気絶する。マックスはコハルに近づき、軽く腹を蹴る。マックスはコハルの髪を掴み、持ち上げる。
マックス:今、お前を仕留めるぞ。
コハルは微笑みながら目を開ける。
コハル:負けたな、バカ。
コハルは右手に剣を出現させる。剣はマックスの胸に突き刺さり、マックスを出血させる。
コハル:少し血を流させたなら、もっと血を流させてやる。俺は英雄だからな。
コハル:(待てよ、クラスは伝えたのに、どうすればいいんだ? それに、剣じゃなくてナイフが欲しかったんだ。)
コハル:ごめん。クラスと願い事を勘違いしちゃったんだ、へへ。
マックスの変身が終わる。
マックス:クピ、火を使うな。街にいるかもしれないシャナに当たる危険がある。爪で殺せ。
クピは爪でコハルを殺そうとする。攻撃を仕掛けた瞬間、目の前に何者かが現れ、コハルを助け出す。藤本は一撃をかわし、コハルを救う。
藤本は微笑む。
藤本「今回は役に立ったわ。」
コハルの目の前で、血まみれの藤本が地面に倒れる。コハルは泣き出し、絶望する。クピがコハルにとどめを刺そうとしたその時、コハルから空さえも照らす白い光が放たれる。コハルの目が白くなる。クピはコハルを引っ掻こうとするが、効果はない。次にクピは火を吐こうとするが、コハルには効かない。コハルはクピの腹に指を当て、ドラゴンを落下させる。コハルはドラゴンを脚のように持ち上げ、空中に投げ飛ばす。ドラゴンが落下する中、コハルがドラゴンを仕留める蹴りを入れようとしたその時、トランスモンがドラゴンを救う。シャナがコハルの前に現れる。
シャナ「娘を異次元に置き去りにして、しかも封印術までかけてあの世へ送ったなんて信じられない。神族の継承者か、それともただの誰かだ」
シャナ「お前とマックスとドラゴン、そして特に藤本を癒す機会を失うリスクを冒すなら、今すぐお前を倒す」
コハルがエネルギー弾を発射し始めるが、シャナはそれを全てかわす。
シャナ「さすが神族の人間だ。今度は私の番だ」
シャナがコハルの背後に現れ、背中を蹴る。コハルはしゃがみ込み、シャナの顔面を蹴る。
シャナ「ほら、これ、最高よ。自分が何をしているのか分かってないくせに、本能が完璧に働いてる。でも、もう終わりにしよう。魔球よ!」
シャナはコハルの体に張り付く玉を発射する。玉が爆発し、コハルは気絶する。シャナの魔界は消え、よろめき始める。
シャナ「これはHPとは関係ないわ。ただの疲労よ。竜と藤本とコハルを治さないと。」
そこへマックスが現れ、シャナを肩に担いで歩くのを手伝う。二人は泣き交わし始める。
シャナ「竜に食べられたのかと思ったわ。」
マックス「毎日、あなたのことを思って必死だったのよ。」
シャナ「まずは、あなたの竜とあの二人を助けないと。」
マックス「でも、どうしてクピを助けたいの?」
シャナは微笑む。
シャナ「ずっと助けてくれたでしょ?だから、クピも私の友達よ。」
マックスの瞳は喜びで満たされる。
マックス「相変わらずのシャナだね。」
シャナはコハル、フジモト、クピの回復を助けた。
シャナ:今夜はこの森で寝るの?
マックス:見つかるかもしれない?
シャナ:もう解決したわ。
マックス:なるほど、ここを守るために魔物を置いているのね。
シャナはフジモトとコハルを抱き上げ、自分の膝の上に置いた。
マックスは微笑んだ。
マックス:相変わらず生き物を膝の上に乗せるのね。
シャナ:母さんはいつも私を落ち着かせるためにそうしてくれたの。
マックス:いつも優しいね。クピ、戦闘変身を解いて。
巨大な竜が小さくなった。
シャナ:あなたの竜は本当に可愛いのね。おやすみなさい。
マックス:おやすみなさい。
翌日、マックス、クピ、シャナは既に目を覚ましていた。
マックス:この二人は、目覚めないの?
シャナ:新人さんたちは頑張ってるんだから、休んでもいいと思うわ。
藤本と小春は目を覚まし、シャナの膝の上に寝ていることに気づいて驚いた。
藤本と小春、一体何なの?!
シャナ、微笑む。
シャナ、やっと二人が目を覚ましたわ。
藤本と小春、カップル?!
コハル:彼は優しいかもしれないけど、もう少しシャイじゃないとダメ。そうしたら付き合うかも。
フジモト:ミステリアスなのに優しいね。でも、もう少しプライドを捨てて付き合ってみようかな。
マックス:おい、喧嘩はやめて!!!
シャナ:落ち着いて、マックス。あの二人はそういう感じだから、慣れてるわ。
シャナはコハルに自分の話の経緯を全部説明した。コハルは警戒しながらもシャナを信じることにした。マックスは、小さいドラゴンを助けた後にドラゴンに連れ去られたことをシャナに話した。
シャナ:(今のところ、コハルに彼女が目覚めた力とその起源については話せない。)
クピ:私の師匠、かっこいい。
フジモト&コハル:ドラゴンが喋る!!!
クピ:私の名前はクピ。
シャナはコハルとフジモトを抱きしめた。
シャナ「私達、仲良く冒険できるわ。トランスモン達、一番近い街を探して。」
トランスモン達はリーベルの街を発見。こうして、小春、藤本、マックス、そしてシャナは、新たな街で冒険を始めることになる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます