sick
「え、いきなりあの女の人……」
「あー、めんどくせ。お前のせいだぞ?」
「私のせい?何がなんだか………」
「アンタ凪の何?」
「へ?」
「アンタ凪の何かって聞いてるんだよ!口引き裂くぞ!クソアマ!」
「え………口が………汚な………いや、怖」
「何だ?恋人か?恋人か?恋人か!恋人なんだな?分かった。分かった。分かった。」
「勝手に分かるな。お前も否定しろ。」
「あ、ち、違います!私は一緒に同居してるだけで………」
「それを恋人って言うんじゃねーのか!?」
ぐにゅ。
「あ…………柵が………」
飴細工みたいにネジネジに。
「弁償とか出来んのかな。」
「ナギは何でそんな余裕な訳?」
「だってこうなったらもう終わらないもん。何言っても無駄。」
「え、こ、この人は一体………」
「えー、紹介するわ。俺のストーカーの恋縁 由香里(こいぶち ゆかり)」
「え?」
「もう一度言おうか?俺のストーカーの恋縁 由香里。もうかれこれ何年くらいの付き合いかな?」
「ちょっと待ってください!ナギはストーカーを認めてるんですか?」
「だって恋人いらないし。でも由香里は満足しないし。」
「だからって………」
「だからストーカーを認めてる訳。まぁ、レイナのことはすぐバレるとは思ったけどまさか自分から網の中に入ってくるほどバカだとは思わなかったわ。レイナが。」
「あ、いや………その………ごめんなさい。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます