煮えたぎる熱も喉元すぎるまで 私の想いはいつも届かぬ

 私のハラワタはもう十年はずっと煮えたぎったままなのですが、みんながみんなそうではないのだなぁーと最近じんわりと感じています。それ自体は別によくて、私の怒りが冷めないままのことも別によくて。「ハラワタが煮えたぎる」という表現がいいなーと思って書いた一首です。

 怒りの表現としても良いと思うのですが、今日感じたのはハラワタという部位。怒りを身体の中心に近い部分の熱とすることで、その燃えたぎるような怒りの熱さがどれほどだとしても他者には伝わらないということも表せます。この身を焼け焦がすような感情だとしても、言葉にすると冷めてしまうような、言葉になるまでに冷めてしまうような。

 せっかくなのでうたにしました。

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