第84話 海底神殿
俺達ルイパーティと水の勇者ケオルグは、飛空艇ミューズ号で海底神殿のある海域に到着すると、ジャイアントタートルの甲羅を利用して作った潜水艇ロシナンテ号(命名俺)に乗り換えて海中へと潜航した。
地図上でいうと現在の座標は、浮遊大陸の真西と聖地チャンティ湖のほぼ真南がぶつかったところである。ロシナンテ号の中ではすでに『適応桃』を食してあらゆる環境に適応済みだ。そして水属性攻撃を吸収する水着装備に皆で着替えた。俺だけは腕輪だけど。
イーリアスはビキニアーマー、シーラはスクール水着、そしてエリーは意外な事にさらし&ふんどしを身に着けている。昨日試着してみた結果、水着は『さらし&ふんどし』に落ち着いたらしい。確かに布面積でいうとアブナイ&イケナイ水着に比べると多いからな。
ただ俺からするとその破壊力は抜群だ。なにせエリーは西洋の白人風美女なのだ。そこにキリリといなせに『さらし&ふんどし』を着こなした姿はギャップ萌えが天元突破してしまっている。興奮して鼻息も荒くなろうというものだ。
昨日は楽しかったなぁ。
なぜだかわからないけど、最初は「私、怒ってます」みたいな感じだったエリーが、途中から次々に水着を試着して俺に素敵な思い出をプレゼントしてくれた。
内心フィーバーしまくっていたけど、それを表に出してしまったら、はっつぁんと同類になってしまうから取り繕うのが大変だった。
おっと、脳内再生を楽しんでいないで、ロシナンテ号の操縦に集中しなくては。
透明な窓の外ではカラフルな魚達が右に左にと優雅に泳いでいる。少し前はイワシの様な小魚が大型の魚に追われて壮大な食物連鎖で海のドラマを繰り広げていた。落ち着いたら観光の為だけに海中に潜るのも良いかもしれない。
海底に沿うようにして進んで行くと、目的の海底神殿が見えて来た。海底神殿は緩やかに起伏した丘の上に12の小神殿が連なり、一番高いところに大神殿がある。それぞれの神殿は前世のパルテ○ン神殿を彷彿とさせる様式で、荘厳さを備えていた。
それぞれの小神殿には水の国の神話のエピソードをなぞらえた
そして水の大輝石のある大神殿やそれぞれの小神殿は、バリアーの様に目に見えない壁で外部が覆われており、第一の小神殿から大神殿まで連なる12の小神殿と回廊を通る以外に大輝石まで辿り着く方法はない。
12の小神殿にはそれぞれ『
更に適応桃の効果は24時間で切れてしまう為、この時間内に水の大輝石まで辿り着き、海月魔王クラーゲンを倒さねばならない。
その為、場合によっては「ここは俺に任せて先に行け」をやる必要も出てくるかもしれない。むしろそのセリフを言いたくてワクワクしてしまっている自分もいる。
第一の小神殿『
そう、特殊ルートで召喚獣に変えたオクトロスはここの守護者でもあったのだ。召喚獣ルート以外では『雄蛸宮』以外にも飛空艇急襲イベント等、都合四回もバトルする因縁の相手でもある。そのコミカルなセリフでわりとファンも多いタコなのだ。
無人の『雄蛸宮』をチョコザに乗って駆け抜ける俺達。回廊に出てくるそこらの雑魚は、挟み撃ちをしてくる場合なんかを除いてわざわざ相手などしない。時間がもったいないので置いてきぼりにしておけば良いのだ。
続く第二の『
「ここは俺に任せて先に行け!」
ぐぬぬ。
さすが勇者、さらりと格好良く言いおって。セリフを取られてしまった。先を越されたからには仕方がないので、彼に任せて俺達は前に進む。
「ケオルグ! 必ず追い付いて来いよ!」
「ああ、すぐに行く!」
勇者と別れた俺達は、回廊をチョコザに乗って次へと急ぐ。続く第三の『
クラーゲンは水の巫女を拉致する前は、この小神殿の神官戦士(
対策はイーリアスのパッシブスキル『不活斬』で斬るか、魔法となる。クラーゲン本体と情報が共有されてしまうので、『不活斬』は隠してここはシーラとチョコザの魔法でゴリ押しする。
「ファイザ!」 「ぷぇ!」 「くえ〜!」
シーラの火系上級魔法とチョコとザックの『チョコザの怒り』が火を噴くぜ!
シーラは驚きの回転率で次々と魔法を詠唱し、ぶっ放しまくる。『白金の髪飾り』を装備しているので、魔法一発につき消費MPはたったの1だ。戦闘中は心置きなく魔法の連続使用が可能となっている。
次は第四の『
――――――――――――――――――――――――――――
十二水座
雄蛸 海牛 海月 大蟹 猛鯱 漢女 巾着 海老 竜子 狂鮫 硬亀 人魚
いよいよ海底神殿に突入しました!
「面白かった!」
「続きが気になる!」
「今後どうなるのっ・・・!」
と思っていただけましたら
目次のページ
https://kakuyomu.jp/works/16818093077952549761
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