読んだ!
女生徒 太宰治(青空文庫サイトさまにて)
女生徒(青空文庫)読みました!
以下、感想です※ネタバレる。
引用…自分のぶんを、はっきり知ってあきらめたときに、はじめて、平静な新しい自分が生れて来るのかも知れない。
この一文。
そして冒頭が朝でラストが夜という、時系列が進んで心が大人になっていく描写、ここに痺れました。
手を放す 軽くなる 満ちていく~♪(満ちていく/藤井風さん)
当時の時代背景のニオイみたいなものを感じつつ、なけなしの自尊心に引っ張られすぎている少女の内心がすごかったです。
一人でうだうだしたり、かと思えば晴れやかになったり、リアルでした。
のんきな私はここまで誰かと競い合う意識がないので、おそらくとしか書けないですが、誰かに対しての見栄や誰かとの比較、背丈くらべみたいなものを手放せずにいた、んだろうなって思いました。
いじいじと、美しくない自分を感じて。
すこし、淡い恋を予感させる思い出があって。
最後は家族の愛に戻って、自分で自分のことを未熟であると認めることができ、腑に落ちた。
王子様のいない、シンデレラ姫。うう、刺さるー!
話は変わって私の話もすこし。
そうですね。
私もそれなりに性格がヒドかったので、胸を刺された気分だったなぁ。人間の苦いところですね。
妬みというより、恐怖ゆえ人を傷つけたなぁっていう感じです。
心が美しいも美しくないも、ぶつかる直前に思うこと。
なので、前もって考えたことがないのかもしれない。ひょっとしたら、私の場合ですけどもね。(感情移入したので、物語と私自身の思い出とを切り分ける作業が大変…!笑)
紹介してくださり、ありがとうございました!
読み応え的に2時間ドラマでも見た気分です!満腹!
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