第23話 高校時代

 抑圧。この二文字が僕の青春だ。我慢して蕁麻疹を発症した。痒みが出るたびに患部を叩いてごまかしていた。

1年目は緊張していた。志望大学を選んだり、将来設計を考えたりする機会を与えられた。高校の時に、集団生活という枠組みから外されることが多かった。

2年目から逃げることを覚えた。保健室やトイレに駆け込む頻度が増えた。学校への拒否反応が出始めた。

今思えば、精神科へ入院したかった。担任からは認知の仕方を指摘された。「視野がせまい」と言われた。

他の生徒と比べても、精神年齢が未熟だったかもしれない。立ち回りが下手だった。

女子から馬鹿にされることもあった。それがトラウマになっている。

3年目は開き直っていた。もう自暴自棄になっていた。夏休み明け学校に行きたくなかった。

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