九回 いざ準決勝開始!!
会場に付くと自分にとっては施設の設備が高校やスタルヒン球場と違うことに驚いた。
そりゃそうだ、北海道ボールパーク北広島は日本ハムファイターズのホーム球場だ。プロだから設備のレベルが違う。
っと自分に突っ込みを入れながら前の試合をテレビ越しに観戦していた。試合結果は全員が予想した通り、岩見沢実業が11対6と旭川工業を圧倒し、チームは若干緊張ムードが流れていた。
いざ足寄高校との試合が始まるとその雰囲気はなくなった。この試合の先発は三鵜島先輩だ。初回から三鵜島先輩は、飛ばして行ききづけば5回までパーフェクトピッチングそれに対し打線は何とか得点しているものの攻めあぐねている感じだ。
123 456 789 R H E
足 寄000 00 0 0 1
北 明010 10 2 7 0
七回に三鵜島先輩が四球でランナーを出すも次のバッターをショート正面のゲッツーでとると、そのまま先頭バッターの三鵜島先輩はホームランを打つと、勢いそのままに7.8.9回と九者連続奪三振を取り、三鵜島先輩はノーヒットノーランを達成し、チームは決勝に進んだ。
123 456 789 R H E
北 明010 101 000 3 12 0
足 寄000 000 000 0 0 2
勝ち 三鵜島 負け 宮野
足寄 宮野-市川
北明 三鵜島 H三鵜島
試合が終わるお監督は、「明日が本番だ」と言うと少し間を開け「行くぞ!!」と力強く言うと僕たちは「はい!!」と大きな声で返事をした。
明日も試合なのでホテルに付くとテレビを見ると今大会の振り返り特集がやっていた。今年の甲子園のテーマ曲を背景に初戦から流れていた。当然僕の投球も流れていた。
決勝戦の試合のチームのハイライトを解説を交えながら。
遠軽戦は辛うじてなのに余裕を持ってと、解説されていた。まぁ解説は第三者がやっている事だから気にしていないが。
最も疲れていたから、大浴場に入り、しっかりとご飯を食べ、直ぐに寝た。明日も速いので消灯時間は12時だが同じ部屋の一年生たちは全員10時過ぎる前に寝た。
朝早く起きると近くの河川敷で三鵜島先輩と無言でキャッチボールをした。先輩が一言「打たれるかもしれないからその時はよろしく」と先輩は珍しく弱気だった。先輩が打たれるなら自分も打たれる。「ハハハ、その時は、頑張ってみます。多分打たれますが」と返した先輩は「そいう時はそういう運命だった吹っ切れよう」と言ったので頷き、先輩に聞いた。「先輩って甲子園に行きたいのですか?それとも岩見沢実業何か因縁があるんですか?」と質問したら、先輩は「少しな」と苦笑交じりに言った。
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