IRIAM歩行録

ほし めぐま

第-1話 ほし めぐま?

既視感デジャブ…また既視感デジャブ


代わり映えしない日常に飽き、

やっと新しい風景を見られると思えば、

目の前に既視感デジャブが襲ってくる。

誰も居ないのに誰かに見られている気がする。


そう、これはまだ めぐまが公子でも、

書物書きでもなければ…


めぐまがまだ、めぐまでなく、


ちっぽけな教会の修道女シスター

一星ひとほしめぐるだった頃の話。


そう。これは私の転生前のお話です。



──────────


一星 廻には弟も居た毎日創作に勤しみ、

人として周りにも恵まれていた。


悲しいかなそれでも、廻は己が”人間”ではないと

廻自身がよく分かっていた。


何故、廻が周りに恵まれていたのか?

何故、何度も同じ日常を過ごしていたのか?

何故、

毎日見えない監視が廻を見張っているのか?


私が人為的に造られた人造人間にして、

”機械が神を認識出来るのか”と言う実験で

この村に置かせてもらっているから。


”人造人間に人権はない。”


それが私の日常だった。


だから、僕は誰も恨んでいなかったけど、

日々の虚しさと寂しさに負けて転生した。


まだ、あの頃もあの頃で嫌いではなかったから、

話せる機会があったら懐かしくなって日記に

書き起こしてみるかもね。


いつも、ありがとう。

星の数の出会いに感謝をこめて、

ほし めぐま より

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