本文1

 目が覚めたのはホテルであろうベッドの中。

隣に眠る男が、以前から目を附けていた取引先のイケメンで、昨夜が待望の初飲み会だった事までは、思い出した。


ベッドサイドの液晶時計が6時を少し過ぎた時刻を示していた。

どんなに酔っていてもこの時間には目が覚める。私にとっては有難い習慣だと云える。


幸いな事に男は、まだ深い眠りの中らしい。


昨夜の記憶を急ぎ、辿ってみる…


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