第22話

目が覚めると、そこには、何故か二人が俺の手を繋いでいた。


すぐに解いた。


「辞めろよ」


春「ご、ごめん。優君。思わずにぎちゃって」


夏「わ、わたしも」


そして、手から震えを感じる。


気持ち悪い。


まさか、まさかと思うが、心配されたのか??


生きて欲しいと願われていたのか??


辞めろよ。やめてくれよ。気持ち悪い。奪っておいて、


「妹を奪っておいて」


二人は優がぼそっと出した言葉を聞き逃さなかった。

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