第18話

そして、妹が目を覚さないまま、一ヶ月が経った。


「・・・優」


夏にあった。妹の前で


「・・・何?」


「・・・私、私もなんでもする覚悟があるから困ったら言ってね」


「・・・」



優は本当は、もう春と夏の顔を見る度に心が苦しめられる程の痛みを感じている。


だが、二人から離れるわけにはいかない。


これからも金を絞り続ける為にも


「じゃあ、春と同じように金を増やせ」


「・・・うん。」


金は多い方がいい。妹の治療費もだけど、妹が起きてからは楽させてあげられるから・・・


そして、思う。


コイツらの・・・自分の未熟さのせいで

   


・・・妹の小学校の生活が減っていくことが許せない。

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