#2 私の秘密への応援コメント
続けて拝読しました。なるほど、このテーマをこの方向性で、ですか。
話を綾乃の周囲に限定して、この「誰か」とは誰で、その謎の解明が綾乃をどう動かすのか、というあたりに絞り込んでまとめあげれば、テーマ性もある日常系ミステリー、という形に収まるな、などと勝手に想像してたんですが、こっちの方で話を拡げてしまうのが、秋葵さんの秋葵さんたるゆえんであるでしょうか ^^。視点人物が増える文、短編としてコンパクトにまとめるのは難しくなりますけれど、そこはお手並み拝見というところですね。
言葉で気になったところを二箇所ほど。いずれも今回分ですが。
>今からそんなんで、今度、どうするつもりなんだよ
「今度」でも通じないことはないですが、違和感がない形はやはり「今後」「これから」でしょうか。
>集団生活そのものに適正していなかった。
「適正していなかった」という言葉遣いはないと思います。ここは「適していなかった」でいいです。ちょっと響きとして硬い印象もあるんで、私なら「合わなかった」とか「フィットしようがなかった」とかの言い回しを考えますが。
作者からの返信
コメントと訂正、ありがとうございます!
『不登校』という社会問題を、それも昔、まだ理解がない頃の時代設定で取り扱った時点で、これはもう是非ともキャラに救いをもたらさなきゃなと思って(というか初めからそのつもり)たんですが…
あー、日常系ミステリーかぁ。せっかくならそっち系にも挑戦してみれば良かったかもです。私が書くとなんか似たりよったりになっちゃう…
って言っても、文香と『あの音』の花音って、一見だと似たようなタイプの主人公ではあるんですけど、花音の方はやっぱり部活モノの主人公なので、割と根性あるっていうかw
『おねぇちゃんとの約束』が絡めば大抵のことは乗り越えられちゃう、意外と強い子ですw
それで言ったら、文香の方が繊細というか、良い意味で「人間らしさ」があるというか…そこが結構違います。
綾乃の方は、ザ・典型的な陽キャで、これまであんまり主人公にしてこなかったタイプですから、書いてて結構楽しかったですw
編集済
#3 俺の秘密への応援コメント
6/7 追記入れました
あ、視点人物三人目 W。凝った構成になってきましたねー。これはこのまま視点をどんどん変えていくのもアリ?
ところで一箇所、すごくささいなところで誤字らしきところが。
>もし仮に恋心、とかいうやつだったとしでも
「しても」
あと、ラスト一行の
「だって俺は、たったひとりの少女を救っていたのだから。」
ここは「たった」の使い方がちょっと……。この文の形で違和感のない流れにするなら、onlyのニュアンスじゃなくて、alreadyの意味にすべきではないかと。「だって、もうちゃんとここで一人救ってるんだから」とか、そういう副詞の組み合わせを考慮してみてください。
それから、これは年長者目線で気になったことなんで、よくわからなかったら一旦置いて先書いてもらったらいいことですが。
教職の大変さを大人が語るのはいいとして、「だから、秀作はお父さんの会社を継ぎなさい。それが一番安泰なんだから」という母親の言葉はやや引っかかりました。というか、このセリフを横から何も捕捉しない父親の態度が。
父親が会社の社長か役員らしい、という設定が見えてなかったら、読者から一斉に「会社員なめてんのか、この母親は?」と一斉攻撃を食らうところなんじゃないかなあと。そんなに将来有望で安全な会社って何? ていう疑問ですね。
私自身は会社員生活というものを全然経験してないんであくまで自分の見聞きした話ですけれど、サラリーマン、大変ですよ。ここの話でも、「父親を継ぐ」という言い方からして大会社じゃなさそうだし、たぶん中小企業ですよね? あの規模は、まあ業種によりますけれど、昨今の経営者なら「ブラックな教職でもいいから公務員になれるものならなっておけ」と子供に言い聞かせるのが普通だと思います。
とはいえ、以上はあくまで一般論ですので、当然「教職よりもはっきりと楽」な会社もいっぱいあります。ですから、会話の雰囲気として、「お父さんの会社も楽じゃないけど、学校の先生よりはまだしもだから」という言い方になっていたら、そう変ではないです。ちょっとしたことなんですけれど、こういうところで「この作者は世間を分かってるのかどうか」みたいな判断をされてしまうこともありますんで、そこは少し気にかけていただければと。
念のため書きますと、この母親みたいなことを言う大人はそれなりにいますよ 笑。ただ、小説の中のセリフとして書くと、読むほうが別の角度で引っかかってしまいかねないんで、まあよっぽど無思慮で世間知らずな大人を出したいのでなければ、言葉の上ではきちんと無難な表現を取り繕える大人キャラを出しておくほうが間違いない、という話です。
参考にしていただければ幸いです。
6/7追記
失礼、後で読み返してみると、コメントに一部、過剰に膨らませすぎたかな、と思える部分があるようで、そこは捕捉を入れておきます。
そもそも世間の、それも自分より十も二十も上の社会人がどう読むかなんて、学生さんには判断しようがないと思います。というか、私自身、「世間的にこのセリフはマズイな」と判断ができるようになったのはだいぶん後です。いったい何歳ぐらいから、という質問には、恥ずかしくてお答えできません w。というか、今でも出来ているという自信がありません……。
一方で、いまはごく身近な形で「炎上」なるものが存在しますので、ほんとに今どきの中高生とか大変だなと思いますね。社会常識をあれこれ身につける前に、ネットリテラシーをまず完璧にしなきゃならない。
ちなみに、「読者から一斉に『会社員なめてんのか、この母親は?』と一斉攻撃を食らうところなんじゃないか」っていうのは、作者が、ではなく、キャラとしての母親が、という意味で、それも、親しくなった一部の読者さんから、そう深刻ではないニュアンスをこめて、そんな書き込みが来るかもよ、というぐらいの意味のつもりでした。まあ、この手のシーンに関して、社会人経験のある書き手ならもっと別の書き方をするんでは、と読み手が気を回すというのは、往々にしてあることですけれどね。
母親の裏設定とか父親の意図とかは、充分窺える形になっていると思います。その意味では、高校生の手になる文章として、ケチをつけるべき箇所はほぼないと言っていいです。実際にこんな微妙なセリフで見も知らない読者から炎上を仕掛けられるということはまずないはずですので、そのへんは安心してください 笑。
その上で、もし可能なら、母親なりの立場、父親なりの視点で、こういう高校生の行動を見たらどんなセリフが出てくるか(あるいはどんなセリフを出すべきか)、できる範囲で想像していけば、こういうところの台詞回しはだんだん分かってくると思います。
というわけです。お手間かけまして失礼しました。
作者からの返信
誤字情報とコメント、毎回ありがとうございます!
一応設定としては、秀作の母親は高校を出てからすぐに父親と結婚した専業主婦で、世の中の仕事といえば父親の会社くらいしか知らないんです(こういうの書いとけば良かった…)。
無思慮ってほどでは無いんですけど、ちょっと世間知らず?な母親ではあります。『父親の言うことが絶対だと思っているような人』とあるように、教職に関しても『まぁお父さんが大変っていうなら大変、やらせないほうがいいわよね』的な感じに考えています。公務員の給料の良さもいまいちよく分かっていないんです。
父親は、とにかく自分の会社を息子に継がせたい一心で、それ以外見えてないって感じなので、母親の言う言葉の一つひとつを大して気にしてない?というか、ちゃんと聞いてないんです。でも父親の方は流石に、自分の会社を継がせること=絶対安泰っていう認識はないです。
公務員の安泰さも理解した上で、それでも息子に自分の会社を継いでほしいと思っている、という感じです。
ただ、『教師は大変』という言葉も、ちゃんと本心です。
>それが一番安泰なんだから」という母親の言葉はやや引っかかりました。
確かに、この言葉そのまま載せていたら、普通に炎上案件ですよね。
私自身、決して会社員を楽だと思っているわけではないですが、流石に説明が足りませんでした。
毎度丁寧なご指摘、本当に助かります!
ありがとうございます!