第9話

(四句)

  

  粛々と立ち上がる隣席の救世主


  微笑みを混じりて蝶を解き放つ


  なにごともなかったように山道過る


  頬赤き乙女の夢か現か揚羽蝶



        ちゃんちゃん^^


        4~9句のお話は

        小学生時代にバス通学をしておりまして

        現実にあったエピソードです。はい、現が正解です。

        そのときの蝶の羽が頬に触れる感覚と、

        目覚めて蝶と目が合い、ぞわぞわと電気が走った感覚は

        還暦近くなった今でも、思い起こすことができるような。

        なんで蝶がわたしの胸元にとまったのかというと、、、

        ませた年頃のわたしはその日、

        姉の香水をこっそりふりかけていたのです。

        いやしかし、間近にいたからもあるとは思いますが

        その黒揚羽のでかさときたら。。。

        ・・・以来、蝶に対する苦手意識はMaxになり

        香水を早々と引退いたしました。

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