第13話…牛舎にて(紀子編)
このエピソードは牛舎で起こった出来事です。
世間では夏休みに入った時期の事
牛舎での作業は朝6時に来て牛に餌をやりその後搾乳し終わればその後夕方までは、お客様の相手以外に仕事と言う仕事は無く自由に出来るが、俺の場合はレストランの厨房にアイスクリームや生乳の加工などの仕事があり結構ハードなのだ。
だが!この日は何故か厨房の仕事や生乳の仕事は無くて落ち着いていた。
「ふぁ〜!今日は暇だぁ~よ〜し大掃除だ〜」
と俺は意気込んで牛舎の大掃除を始めたんだ。
すると紀子が牛舎に遊びに来た。
「き〜よ〜ちゃん〜」
と俺を訪ねて来た。彼女は今日はレストランの厨房での仕事だったが、厨房も暇と言う事らしい。
「どーしたの!?」
「今日厨房暇なんで!」
「手伝ってくれるんか!!」
「ええよ!!」
「じゃ〜これに着替えて!!」
俺は作業着に着替えさせて牛舎の大掃除をする事にしたんだ。
まずは、牛舎の屋根の掃除からだ!
屋根は平たくて屋根の上にはカラスや野鳥の糞が付いているからブラシでゴシゴシと洗い流す
その仕事は約30分かかる。
その後は牛舎の窓拭き!!
窓拭きも約30分ぐらいで終了
その後は牛舎内の錆取りだ!
錆取りには何日もかかるので休憩を取りながらの作業になるのだった!
その時紀子が言う
「清ちゃん!暑いよ〜!」
無理も無い話、気温は30度超えなのだから
そこで俺は休憩室で休憩を取る事にしたんだ!
………休憩室にて………
「なぁ~!服着替えても良い!?」
「まぁ!ええけど!隠して着替えな!」
「私の生足見なくて良いの!?」
「生足なんて言わないで!?」
俺は顔を真っ赤にした。
彼女はいつも俺を誂(からか)う悪い癖がある。
俺の赤面する姿がみたいらしい
本当に生意気な高校生である。
「紀子!そこにジャージあるから着てて」
と俺が言うと
「このジャージ、清ちゃんの!?」
と聞くから俺は
「そうだよ!」
と答えると!
嬉しそうに着替えてくれたんだ。
休憩室と言ってもただ扇風機が置いてあるだけの部屋でとても暑いので俺は売店でかき氷を2つ仕入れて紀子と食べる事にした。
「紀子〜かき氷、いちごとメロンどっちにする〜ぅ!」
「うちはいちごがいい!」
俺はいちごを渡した!
すると彼女はとんでもないことを言い出す!
「なぁ~!食べさせてよ。あ〜ん〜」
と口を大きく開けて来たのだ!
「やめろよ!恥ずかしいじゃん!」
と答えると、彼女は
「うちの事嫌いなん!?」
と聞いてくる!
俺は、
「嫌いじゃないけど!恥ずかしい!」
と答えると!
「なら!食べさせてよ〜!あ〜ん〜」
と何度もせがむので仕方なく!
「あ〜ん〜!」
と食べさせてあげたんだ。
するとお返しに俺も食べさせてもらった。
こうして2人の仲は益々深まる事になったんだ。
……牛舎にて(紀子編)終わり…
PS
この件をきっかけに夜に2人で遊びに行くことが増えた気がする。そのお話は次の機会にではでは
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