第3話……修羅場③……

俺の目の前に加奈子がやって来た。


とても書けない様な鬼の形相だ。


「き〜よ〜ちゃん〜何してんのよ〜っ!」


加奈子がめちゃくちゃ怒っていた。


俺がとんでもない事を招いたのはその直後だ。


「今日は何月何日よ〜言うてみ〜ぃ!」


「今日は5月13日の…………!?」


その時俺は気付いてしまった。そして青ざめた

(…今日って…加奈子のお誕生日……)


そうだいぶん前から此処で会うと約束していた事も……


俺は慌てて和ちゃんに耳打ちしたのだった。


「和ちゃんとは偶然此処で会ったんだよ!」


「そうそう!!本当だよ!!」


「バレバレの口裏あわせ〜!本当に下手ね!」


「ごめんなさい m(_ _)m」


俺は素直に加奈子に頭を下げた!


すると加奈子は


「まぁ!清ちゃんって悪気無いの知ってるから良いけどさぁ!二人の記念日ぐらいは守ってなぁ~!」


そう言われ俺は


「必ず…守るよ〜!!」


と返すが、この約束を守られる事は殆ど無かったのであった!!


その日は3人で加奈子の誕生日を祝うのであった。


………修羅場…終わり……


おまけ


此処では本当に言えないが……加奈子の形相は言い表せないほどの顔だった。まぁ!怒るのは無理も無い19才の誕生日だし付き合い始めての最初の誕生日なのだから!


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