夏の夜にあやかしきたる

あやかし俳句 二十句

先お越し　道を譲らば　過ぎる足音

子の泣くや　抱けば爺の　嗤う顔

神木はガジュマル　屁をこくは禁忌

あの約束が首にかかって締まる

バンクシー　壁に叱られて　謝る

マイセンが割れたので数えずに逃げた

コロナ禍で仲間が増えた気がするの

沁みるじゃろ　甲子園の砂じゃもの

今も耳をすましてる　トトロと同じで

恨んでも　田は既に　2世帯住宅

歓楽街　袖を引いても無視される

ジャンプ傘に憑いたら飛びすぎたんだけど

日に三度　脛を擦らせて　餌は不要

買い叩いた反物に逃げられて損

コインランドリー　小豆がショキショキ

下りの峠 攻める藁打ちイニシャルはT

ブランドは鬼に金棒　A5ランクの誉

家出少女を泊めたら金持ちになった件

蕗の葉の相合傘　翠雨静か

ポポポポポ　ポポポポポポポ　ポポポポポ