逃げ水と歩く炎昼 ソーダ水の空き瓶に挿す新しい花


逃げ水と歩く炎昼えんちゅう

ソーダ水の空き瓶に挿す新しい花



真夏のとても暑い日だった

アスファルトを照りかえす日射しは

逃げ水を見せてからかっている


見通しの良い交差点だった

事故多発の看板がある

映画のようなチキンレースをしているのか

疑問は朦朧した頭にカトゥーンの忙しなさ

足元に枯れた花束

ソーダ水の空き瓶には

真新しい花が揺らいでいた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る