第28話 有害な会社

 江戸川真一は、ある日、知人から聖和電工の不正行為についての情報を受け取った。知人は、聖和電工の社長(木梨憲武)が環境規制を無視し、有害廃棄物を不法に処分している。


 ついに、真一は聖和電工の社長室にたどり着いた。そこには、威圧的な態度で椅子にふんぞり返っている社長がいた。社長の机には高級リキュールのボトルが並び、まるで自身の成功を誇示するかのようだった。


「誰だ、勝手に入ってくるとは!」社長は怒鳴り声を上げた。


「江戸川真一、フリージャーナリストだ」と真一は冷静に答えた。「あなたが不法に有害廃棄物を処理している証拠を掴んだ。これ以上の悪行は許されない。」


 社長は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに嘲笑を浮かべた。「そんなもの、証拠がなければただの中傷だ。お前なんかに俺の計画を止められると思うな。」


 真一は証拠の写真を社長に見せた。「これはあなたの工場での写真だ。有害物質が適切に処理されていない。さらに、住民たちの健康被害の証言も集まっている。」


 社長は焦りを隠せなくなったが、なおも強がった。「お前に何ができる?俺の力を知らないのか。政治家や警察だって、俺には手を出せないんだ。」


 しかし、真一は怯まずに言った。「力ではなく、真実と正義が勝つんだ。もう逃げられない。」


 そのとき、ドアが開き、数人の警察官が入ってきた。真一が事前に連絡していたのだ。「社長、あなたを環境犯罪の容疑で逮捕する。」


 社長は絶望的な表情を浮かべ、椅子から立ち上がった。「こんなことは許されない!お前ら全員、後悔させてやる!」


 警察は社長に手錠をかけ、連行していった。真一は静かにその光景を見守り、住民たちのために正義を果たしたことを実感した。


 事件が解決し、住民たちの生活は少しずつ改善されていった。真一はその後もフリージャーナリストとして、弱者の声を拾い上げ、社会の不正を暴いていく決意を新たにした。


 江戸川真一の物語は、終わることのない正義の探求として続いていくのだった。

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