第22話 ただの人類にしか興味ありません
HR後の休み時間中。
「やっぱヤベーよなアイツ……」
「ああ」
「生徒会の人とやり合ったらしいぜ、さっき」
「えー?」
「マジ?」
「まずは生徒会から潰そうって感じ?」
「恐~い」
「ヤダ~」
等と皆がヒソヒソ。
(くっそ~。なんで俺に寄ってくる奴は変人ばっかなんだっつの……)
今んとこメガネくんぐらいだぞ、そん中で普通の人類と言えるのは。
「ホント、
俺の左の席で……窓側最後列の席で、
「……急に何だよ?」
「ああいえ。ただ、コンビニに行くだけでわざわざ
……確かに俺、昨日の夜コンビニにジュース買いに制服姿で行ったけど……。
まあ清キラ高生として注目浴びたいなー的な思惑はあってちょっとだけ粘って(※二時間粘っています)店内に留まったりした(※これ見よがしに胸張って店内徘徊してます)けども。
何でいかにもそれを知ってる風なのコイツ。
警官とか店員を除くとメガネくん以外の人は居なかったから、鞘師が知り得ない情報だぞ。
「それ知ってるってことは……。鞘師、おまえ……俺に何かした?」
「えー、何を言ってるんですか、なにもしてませんよ(震え声)」
してんな。絶対何かしてんなコイツ。
「今なら許してやるから、どうやって知ったか正直に答えろ」
「ふふ。大丈夫ですよ城ヶ崎くん。その答えは、時が来れば分かりますから。そう、時が来れば、ね。時が来れば、ね。ふふ」
果てしなくウザいな言い回し。
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