第3話 ようこそ浪漫巣学園へ
知らない建物と知らない人達の匂い。
まさに新天地!
保険体育担当
前回登場した
某魔法学校のスネイプ先生似のあの先生である。
「いいか、天井君。習うより慣れろ。」
青髭先生は何故か僕にそう告げて、
先生に連れられ初のクラスホームルームに
僕は足を運んでいく。
僕はずっと俗に言う根暗陰キャボンビーだったけれども髪も切った服も買えた!僕のじゃないけど家もある!!高校の2年からようやくまともな青春が僕を待ってる!
─ガラガラガラ
\すっぽ〜ん/ \うわぁ〜お/
「ホームルームが始まるぞ。皆、席に着け。」
教室に入るな否や、目の前で先生が変なSEとともに見とれるほどの美女になってしまった。
「は!?」
「言っただろ転入生。
習うよりも慣れろ、と。」
「お前が思っている以上にこの学園は闇が深い。」
愕然とする僕。ウフフフ、クスクスと笑うクラスメイト達…いやさ、何が起こってるんだってばよ。
いきなりステーキの勢いで、顔色悪い目にくまのあるおっさんが低血圧そうな美女に様変わりしたのだから。
「そうですよね、学園長。」
そう言って窓を開けながら女性になった青髭先生は窓をあけて烏を迎え入れる。
「カァ!」
\すっぽ〜ん/
「そのとぉ〜り!」と流暢に烏が話す。
尚、よく見ると確かに脚が3本あった。
俗に言う八咫烏なのだろうか…?
「ようこそ
「私は学園長
優雅にお辞儀をする
尚、声が完全におじゃる丸のデンボである。
「私がこの学園を運営するのは他でもなく、
呪いを受け斜め上行く人生を送る若者たちに
それでも”豊かな青春”を送って貰うため!」
「面接の時に学園のモットーを
知って入ってくれるとは
う〜む!素晴らしい!!」
「貴方もまたロバの呪いに掛けられたもの。
この学園での思い出が素晴らしいものに
なるよう私としても貴方を歓迎致しますぞ!」
あらかじめ言っておく…僕はそんな事知らない。
「驚くにはまだ早いんだわ…天井。」
青髭先生の言葉とクスクスと聴こえる上品な笑い声と共に僕は自分の席に着いた。
くそっ、呪いとか…。
周りが美少女ばかりなのに嫌な予感がするんだ。
僕は心の中でそう雄叫びを上げた。
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