第7話 強肩の外野手
三人は部活で野球の強肩の外野手でした。ある時ミーティングで監督から次のような課題が出ました。
「今日のような東からの強風の日に、ライトからのバックホームで、どうすればキャッチャーにストライクが投げられるか?」
過去太郎は、自分の過去の送球の経験をいくつも思い出し始めました。二年前の送球が良かった気がするし、昨日の送球も捨てがたい、いやいや半年前の送球も捨てがたい、と悩み始めました。
未来二郎は、気象条件と自分の肩の能力を考慮し、理論を立てました。問題は計算式に代入する、気象状況の数値が無い事です。
そして今日三郎は、何も考えずに、いや考えられないので、いきなりグラウンドに飛び出て、ライトからのバックホームを投げ始め、三球目に見事ストライクを投げることができました。
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