本当は離れたくないよいつまでも二人並んで笑っていたい


本当は離れたくないよいつまでも

二人並んで笑っていたい



 引っ越すんだね

 うん

 もう会えない?

 たぶん

 僕、あーちゃんのこと……

 ?

 好きだよ

 あ、ありがとう。わたしもしん君のことが好き

 これ

 うん?

 電話番号

 絶対電話するね


 あーちゃんはお父さんの運転する車に乗って遠くなっていった。

 その光景を僕は黙って見つめていた。

 できることなら

 いつまでも

 二人並んで笑ってたいよ

 でも

 これは変えられないことだから、と

 今はただ

 涙が止まらなかった。



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