第36話:ガラケーの思い出と最近気になってるガジェット

僕は、中学時代にはじめて携帯電話を持った。当時はスマホは全然一般的じゃなくて、当然ガラケーだ。


スマホが完全に普及しきったのは、僕が高校3年の頃くらいだったように思う。僕がスマホを持ったのもそのくらいだし、周りがみんなスマホになったのもそのくらいだ。


僕は非物理ボタンが大の苦手な人間で相性も悪いので、スマホの操作は12年くらい使っているにも関わらず、全く慣れない。入力はキーボードの10分の1以下の速度くらいしか出せないし、スクロールしたつもりなのにタップ判定になることが頻繁にあるし……。


非物理ボタンめ。


Xでスマホの入力に関するポストがバズっていたのを見て、なんだかガラケーが懐かしくなり、語ろうと思い至った。


ガラケーの何が良かったんだろう。


物理ボタンなところかな。やっぱり。スクロールもキー操作、メニュー選択もキー操作、入力時のカーソル移動もキー操作。スクロールに関しては今のスマホのブラウザで物理キーを強いられると面倒に感じるかもしれないが、ガラケーの時代のネットというのはそれでも不便に感じなかった。


携帯用サイトって、スマホ向けと比べて結構特殊だったのよ。超絶シンプルレイアウトだったからね。


文字入力は同じキーを押す回数で「あ い う え お」を判定していた。「あ」を3回押せば「う」になる。「あい」と連続で打つ場合には、一拍置けばいい。一拍待つ必要があるとは言っても、入力速度は結構速かった。


もちろん、スマホに慣れた人は「スマホのほうが速い」って思うんだろうけど。


ポケベルの2タッチ入力とどっちが便利か、みたいな論争がたまに起きていた。


予測変換? たしかなかった気がします。


続いて、小さくて軽いサイズ感と重量感が良かった。


当然スマホよりも画面が小さいんだけど、不思議と不便じゃなかったんだよね。文字が小さいのは小さいんだけど、スマホより解像度低いからね。現在のスマホと同等の解像度であのサイズだったら、多分文字めっちゃ小さく感じるんだろうと思う。


ポケットに入れても、全く嵩張らなかった。折りたたみだから画面が傷つく心配もなし。気兼ねなく色々な場所に入れられたんだよね。ベッドに放り投げるのも、今よりは気を使わなかった。


あと、折りたたみをシャキッと開いて使い始めるの、今もかっこいいと思ってる。Zippoをカチカチするの大好きな人間からすれば、かっこいい。


あとは、メールだよねメール。


GmailアプリとかLINEとかもないから、キャリアメールを使うんだよ。キャリアメールがオプションのahamoみたいなプランが人気になることもあり、今はキャリアメールなんて迷惑メール受信専用アドレスくらいの位置づけの人が多いと思う。


僕もそうなんだけど、当時はキャリアメールを使いまくっていた。


友達とのやり取り、彼女とのやり取りは全てキャリアメールと電話だ。


件名に「Re:Re:Re:Re:」と続いていくのが、好きだった。好きな人や彼女とのやり取りで、「今日はこれだけやり取りが続いてる」という嬉しさを倍増させてくれる感じがあった。


いつこれを消すかというのもね、無駄に考えたよね。なんとなく自分から消したくないみたいなのがあった。


あと、形が結構いろいろあったね。僕は普通の折りたたみガラケーだったんだけど、テンキー部分がスライドで出てくる奴もあった。スライド式は画面が外側を向いていたりする。


あれはかっこよく感じたけど、「いや画面むき出しかあ」と思ってた。今じゃその画面むき出しが当たり前になったのだから、わからないもんだ。


テレビが見られるワンセグ携帯、折りたたみをオミットした見た目がiPodの亜種みたいなやつ、画面をくるくる回転できるやつ。リボルバーみたいなやつなどなど。


変態機種も結構多くて、ガジェットオタク的にはかなり面白い。外側に時計表示できるミニディスプレイがあるのとか、結構憧れた。折りたたみのないINFOBARくんはかわいかったし、丸々としたPENCKは今見たらgloみたいだなと思うよね。


あとあと、ストラップ穴があったよね。


みんな多種多様なストラップをぶら下げていた。2000年代初頭くらいには、ギャルがやたら大きなぬいぐるみストラップをぶら下げていたっけ。本体の何倍かでかいの。


オタクは嫁をぶら下げる。


お土産で買ったり貰ったりした御当地ストラップをぶら下げたりね。僕は、御当地ストラップ派でした。お土産の定番だったから、よく友達や彼女から貰っていたのでそれを付けてた気がする。


今もラバーストラップとか、御当地ストラップとかがあるけど、今ってどこにぶら下げるのがスタンダードなんだろう?


それとも、ぶら下げずに保管しておくのかな。


あと、着信履歴があると閉じてる状態のケース部分が薄っすら光る機能とかもあったね。これで「あ、メール来てるやん」と判別してた気がする。サブディスプレイを搭載したモデルだと、ディスプレイにメールマークが表示されるものもあった。


そんなこんなと、ガラケーの思い出を語ってきたわけだけど、ガラケーを懐かしむ僕が最近気になっているガジェットがある。今更なんだけどね。


2023年頃にMode1 Retro IIという見た目はガラケー、中身はスマホという面白い製品が出た。僕が今めっちゃ欲しいなあと思っているガジェットだ。


物理ボタン式とタッチパネル式の両方搭載で、折りたたみ式。中身はAndroidなのでLINEもブラウジングもできる。開発者はウマ娘を入れて動作テストしたらしいから、ゲームもある程度はできるだろう。流石にやりにくいとは思うけど。


僕は、スマホを「電話」「布団の中でのブラウジング」「X」「LINE」「メールやチャットワークの確認」程度にしか使わない。主にテキスト利用で、スマホゲームは全くしないし動画もスマホでは見ない人間だから、ものすごく気になっている。


しかも外観がさ……レザー調でかっけえのよ。こういうのに弱い。


ただ、今も在庫が残っているショップが少ないのがネックだね。言っても2023年のモデルだから。価格は2万6000円程度。


Xを見ると、愛用者が結構いる様子。ガジェットオタク的には、こういうのはロマンがあってたまらんよね。


あと、「ガラケーがいいけどLINEとブラウジングはしたい」という程度の人が結構いるんだな、と思わされた。


SIMフリーだから格安SIMを入れてサブ機として使う人も結構いるらしいし、メインで使っている人もそれなりにいる様子。


ガラケー式テンキーなのに、Androidスマホの画面下部に表示されている3ボタンガイドが物理ボタンで搭載されているのちょっとおもしろい。スマホに意識を乗っ取られて体が変質してるみたいで、ふふってなる。


「やめろ……俺の体をどうする気だ……! やめ……ククク、漸くこの体が馴染んできたな」


あれ? なんかちょっとエッチでは?


冗談はさておき、ガラケーはガラケーで良かったよね。スマホはとても便利になったし、PCを小型にして持ち運んでいるような快適性はあるんだけど、僕のように高性能さを持て余す人間もいるわけだ。


だけど、現代的なアプリケーションの数々は捨てられない。


だから正直オーバースペックだと感じながらも、スマホを使う。


そういう人の隙間需要に応える製品、もっとあってもいいと思うんだ。ガラホも結局のところはすぐ終わったし、今はLINEもガラホから撤退してるしね。


Mode1 RETROIIは、こんな機種にいる? と思うデュアルSIM対応とか補聴器に音声を送れる機能があるとか、無駄に凝った機能があるのも面白い。


ガジェオタはこういうのに弱い。


まあ、もっとシンプルにして安くシたほうが良かったんじゃないかとは思うけどね。こういうのが欲しい人は、シンプルさを求めているわけだし。


とはいえ、この製品のメインターゲットはガラケー世代のガジェットオタクだろう。箱のデザインがすごくガジェオタ好みだったり、無駄にレザー調だったりするあたり、すごくガジェオタ受けを狙ってる感じがする。


僕はガラケー世代のガジェオタなので、ドンピシャである。


仕事めっちゃ頑張れたら買おうかな……ちょうどスマホそろそろ限界っぽいし。半壊した状態で4年くらい使ってるんだよね。


いや……保証入ってるんだから修理に出せよ。有料だけど数千円で修理できるんだからさ。


でも修理と新しい機種を買うんだったら、後者のほうがワクワクするから……。

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