第30話:改めて語るPomera(ポメラ)の魅力と欠点

 執筆専用デバイスPomera。ポータブルメモライターの略らしい。

 僕はPCをメインで使っているけど、Pomeraも持っているので、こいつの魅力と欠点を改めて思う存分語りまくりたいと思う。


 ■ポメラの魅力1:書こうという気にさせてくれる

 専用デバイスというのは、思っていたよりもモチベーションに関わってくる。パソコンを目の前にすると、複数の選択肢が現れるよね。動画を見る、ゲームをする、小説を書く・読む、仕事をするなどなど……。

 これが、Pomeraを前にすると「書く」以外の選択肢がなくなる。Pomeraを開いたからには、書こうという気になる。

 あと、Pomeraが視界に映ることによって、なんとなく「書こうかな」という気持ちになる。これは実際に所持してみないと、実感できないことだと思う。

 僕も論理で語ることができない。専用デバイスを買ったからには書こうかな、という気持ちも少なからずあるだろうけど、そういう「元を取りたい思考」とはまた違う感覚がある。


 ■ポメラの魅力2:アウトラインを作れる

 ポメラには、文頭に「.」をつけるとアウトラインを作れる機能が搭載されている。「.」で大見出し、「..」で中見出し、「...」で小見出しだ。こうしてツリー化が可能。

 アイデアをメモしているときや、情報収集をしているときに使いやすい。もちろん、原稿執筆においても投稿話数単位で見出しを付けておけばすぐに過去のエピソードに飛んで振り返れるから便利だ。


 ■ポメラの魅力3:外で原稿作業がしやすい

 ポメラは、案外小さい。ジョイコンを付けたSwitch本体より、横幅が少し大きい程度じゃないだろうか。手元にSwitchがないからわからないけれど、Switchケースにギリギリ入らなかったから、多分それくらい。

 外作業のお供と言えばノートパソコンが浮かぶけど、小さめのノートパソコンの数倍は小さいから、場所に困らない。コメダ珈琲など、カフェ作業が捗る。

 電車内でも開きやすい。

 また、外じゃなくともベッドで寝転びながら作業するなど、デスク以外の場所で作業するのには便利だ。僕は布団の上に座り、壁に背中を思い切り預けながら、だら~んとした姿勢でポメラを使っている。

 パソコンの前だと、できない姿勢で。


 ■ポメラの魅力4:開けばすぐ原稿

 ポメラは原稿を開いたままヒンジを閉じると、電源が落ちる。開くと電源がつき、前回書いていた原稿が表示される。カーソルの位置は、文頭または文末で指定できる。

 文末を指定しておけば、前回の続きがすぐ書ける。


 ■ポメラの魅力5:愛着

 ふわっとしてるけど、結構大事だと思う。1に挙げたモチベーションの話とも、繋がってくる。使っているうちに、愛着がわきやすい。小さくて可愛いし、専用デバイスなところもなんか愛らしいし……。

 お気に入りの文房具みたいな感覚になる。愛着がわくと、どんどん使いたくなる。使うには文章を書かないといけないから、どんどん書きたくなる。


 ■ポメラの魅力6:日記機能が面白い

 ポメラには、日記みたいな機能がある。カレンダーを選択して、各日付に簡単なメモが書ける機能だ。僕はこれを一言日記みたいに使っている。

 本来はスケジュール帳なんだろうけど、在宅フリーライターにはスケジュールなんてほとんどないからね! どうにかこうにか機能を活かそうとして、一言日記書いてます! 楽しいです!




 じゃあ、続いて欠点を語ろうか。



 ■ポメラの欠点1:高い

 シンプルに値段が高い! 文章しか書けない割に、高い。最新のDM250は4万を超える値段だ。定価は6万。ひとつ前のDM200も、約4万。中古も状態がいいもので、当たり前に2万から3万は越えてくる。あまり値下がりしない。

 タバコ臭ありだと2万円前後、それ以外で状態がいいものは3万円前後のイメージだ。文章しか書けないのに、ミニPCと同じくらいの価格帯。新品価格なら、安いミニPCのほうが安い。

 タブレットも買えちゃう。

 ただ、僕はキーボードオタクなので、「HHKBが3万数千円することを考えれば安いか」と思った。


 ■ポメラの欠点2:外付けキーボードが使えない

 ポメラはキーボードが内蔵されており、これの評判が結構いい。DM250は劣化しただのなんだの言われているけど、より軽いタッチかつ静かに押せるようになったので、時代に合わせて進化してはいる。

 ただ、外付けキーボードが使えない。ポメラを外付けキーボードとして使う機能はあるのに。


 ■ポメラの欠点3:キーピッチが狭い

 本体が小さいことの弊害がある。キーピッチが狭い。横17mm、縦15.5mmだ。一般的なキーボードは、19mm。2mmの差と思うかもしれないが、実際に打ってみるとこの差はかなり大きい。

 パソコンを使う機会が多い人ほど、違和感を抱きやすい。実際僕は、ポメラを使う度に「キー小さいなあ」と思うし、長時間ポメラを使った後にパソコンで使っている外付けキーボードを打つと、「キーでけえ」と思う。

 この落差に慣れるには、差を埋めるしかない。そうなると、パソコンでもキーピッチが狭いモバイルキーボードを使うしかないわけだ。


 ■ポメラの欠点4:文章を書くことしかできない

 ネットも使えない。これはメリットでもあるし、デメリットでもある。





 ■総合的に、ポメラはおすすめできるのか?

 個人的にだが、細々とだろうと文章を書くことがある人にはおすすめできる。小説を書く際、誘惑が少ないというのは本当にいいことだ。

 あと、小説以外の文章を書く仕事をしている人じゃないと使いこなせないとか、元を取れないとか考える人もいるけど、僕は逆だと思う。

 仕事には使いにくすぎるよ、これ。今どき、文章を書く仕事でネットが不要なことってなかなかないからね。

 僕はWebライターだから当然だが、ネット環境は必須だ。ポメラで仕事の原稿を書くと、パソコンとポメラを同時に使うことになる。これじゃあ本末転倒だろう。

 ポメラは、趣味で文章を書く機会がある人のほうが魅力を感じやすいと思う。文章を書くことを仕事にしていると、欠点が目立つんだよね。

 もちろん、プロの小説家にも使いやすいと思うよ。最新機種のDM250は、1ファイルあたりの文字数も増えているしね。


 結論、文章を書く趣味があって、迷う理由が値段なら買ったほうがいい……と僕は思う。

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