346_知識なんていらないと

生きるために知識を得て

生きるために知識を蓄えて

こみ上げる不安から恐れから逃れるために

知識を頭に心に刻んで

先人からもらったものを受け継いで

後人に伝えられるものを授けて

このなくならない不安は

生きるのに必要なのかストレスは必要なのか

俗のような知識が不安に効くし不安を生む

生きたい材料になる

死にたい材料になる

この書き殴りも意味をなさない戯言

それでも止まらぬ生きたい死にたい

生きたい死にたい生きたい死にたい

たとえば

知識など刻まなければ

生きていると死んでしまう不安が暴力的にやってくる

人の死さえなければ

死という概念がなければ

言葉なんてなければ

この手が止まらない止まらない止まらない

止まれ

書き留めるな知識を得ようとするな

止まらぬ止まらぬ

知識なんていらないと

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