5人は円卓のいすに腰掛け、馬良が旧ナインテール領の説明を始める。

「現在、わが領地には戦闘員10000、家族まで入れれば35000ほどになります。」

「戦力は」

コボルト　 2000

ゴブリン　　6500（ホブ40体・他は下級ゴブリン）

オーク　　　 850（ハイオーク10体・他は下級オーク）

リザードマン 500

大キツネ 50

「また、同盟軍としてエルフ族が1000人ほどおります」

「生産は主に狩猟、森の木の実や魚を獲り、領民のほとんどはその日暮らしの者が多いです」

うちの領地でマヒしていたのだけど、この世界じゃこれが普通なのだよね。

ピットの体越しに見聞きする俺はうんうんと話と頷く。

「エルフの女王には私から書簡を送っております。3日後にエルフの女王と会う予定となっておりますので、主君と官兵衛殿はご準備をお願いします」

「準備って…最初から自分たちと一緒になる予定だったってこと？」

ピットが驚いて聞き返す。

「さすがにそこまでは考えておりませぬ」

「ただ、この領地での重要な決定事項があるので、会合をお願いしておいただけです」

「今は僅かな時間も無駄にはできませぬ、早速村へ戻り準備に取り掛かりましょう」

孔明は立ち上がり出立の準備を始める。

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