第19話 そうだ、庵に行こう!
ステータス確認
【氏名:よしだまさよし】
【2/20 9:22:45】
【ランク:守護霊】
【精神力:31120】
【精神力消費:「4600/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【精神力増加:「5660/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【領域:550m】
『魔物言語セット/1500P』を2/10に購入?済。
領域は必要時に一気に拡げることにした。
そもそも領域は自分の移動範囲であって、他の者にはなかったように通過していく。
そういえば、俺が背後霊になったとき、ピットが領域にぶつかり?になっていたな。
守護霊になった今は、ピットも問題なく通過している。
ちなみに領域外でも、ピットの視界から見えるものは自分も見ることができる。
ただ、領域内では信者の能力が向上するので、できる限り範囲は拡げていく必要はあるけどね。
さてと、みんなが会議室に集まったので覗いてみるとしますか。
「みんな、此度はゴブリン討伐お疲れさまでした。」
「誰ひとりケガすることなく、無事に帰ってきてくれて本当に良かった。」
「ははっ!」
皆座ったまま、一斉に頭を下げる。
ボウイは腕に包帯を巻いている。おしゃれなのかもしれない。
ここから官兵衛が話し出す。
「ゴブリンどもの討伐が終わり、これから周りが騒がしくなってくるであろう」
「まずは、レッドキャップとイワイの使者がいつ来てもよいよう、街の整備と清掃を行ってもらう」
「清正殿、甚五郎殿、双方の部下と、私の部下を使っての工事をお願い致す」
「「承知!」」
「また、卑弥呼殿には戦利品である魔導書の確認を並行してお願い致す」
「心得ました」
「卑弥呼ちゃん!私も一緒に勉強するー!」
ツキノは嬉しそうに卑弥呼と話す。
「ボウイ様は林冲殿の槍術指南を受けてください」
「わかった!八十万禁軍の棒術師範の腕前、とくと拝見させて頂きますぞ!」
「お手柔らかにお願いします」
林冲はお辞儀する。
外で太兵衛と又兵衛が悔しそうにボウイを見ている。
「半蔵殿は引き続き森の探索と情報収集を」
「はっ!」
「蟬丸殿・芳一殿は周辺の索敵をお願いいたす」
「「承知しました」」
「あとは皆、各々の持ち場をお願い致す」
これにて各自の行動予定は決定し、続いてピットと外交についての話し合いとなる。
「上様、これから数日以内に双方の使者が来ると思われます」
「おそらく、レッドキャップは軍門に下る要請、イワイは我々に第4勢力となるよう、進めてくるのではと考えております」
「それで、ナインテールは?」
「おそらく動かないかと…」
「一番勢力が弱いのに、あえてここは動かないと?」
「はい。ナインテールの心情は計り知れますが…推測ではありますが、彼は勢力の運営自体に固執していないのではないかと」
皆は一斉に驚く。
「おかしいじゃないか?じゃあ、なんで勢力の頭なんか張っているんだよ?」
ボウイの意見に皆頷く。
「それが彼のわからないところです」
「ただ、今回のレッドキャップに対しての対応然り、彼には別の目的がるのではないかと…」
「それならば!」
ピットは、官兵衛を見る。
「私と官兵衛で直接ナインテールに会って聞いてきてみるよ」
「いけません!頭領!」
誰よりも早く林冲が反応する。
「森の中を2人で行くのは危険でございます!」
「ましてや相手は何を考えておるのかわからぬ者!断じて行くべきではありません!」
林冲の意見に、皆も当然と官兵衛を見る。
「ご安心ください、ナインテールの庵までは、ここからそう遠くはありません」
「それに護衛も付けます」
と話し、半蔵が1人の男を呼び入れる。
「わたくし、半蔵殿の盟友で百地丹波と申します」
「わたくしと部下20人で護衛に努めさせていただきますのでご安心下され!」
「林冲ありがとう、でもこれはきっとナインテールが望んでいることだと思うんだよ」
「どんな奴がこの村を治め、敵を撃退したのかを」
「私も彼と会って話してみたい。みんな、許してくれないだろうか?」
主君にここまで言われると、誰ももう何も言えない。
「わかりました。百地殿、頼みましたぞ!」
林冲は席に着いた。
「では、時間もございませんし、早速ですが参りましょうか?」
ピットは了承し、一行は出発の支度を始めた。
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