第2話
それから高校に入るまで、色々あった。辛かった。死にたい時もたくさんあった。死にたいというより消えたいって感じ。セーブデータ消してやり直したいとか、別のゲームに変えたいみたいな。
こんな私も恋をしたのは。優しく受け入れてくれそうだったから。泣いてるときに、たまたま連絡来て、電話で泣いた。親のこと、話した。あれ以降もたくさん怒鳴られたり、叫ばれたり、殴られたり、追い出されたり、否定されたり。それを慰めてくれた。助けようとしてくれて。その時に助かろうとすればよかったのに。迷って、選べなかった。その上、選べないのに、ずっと依存して。もう嫌だとか言うくせに、助かる道を選べなかった。告白して付き合ったけど他の人が好きって言われて別れた。でもやっぱり、話せる人もいないし好きだから依存は続けちゃって。それでも、離れられたのは、電話した時にため息が聞こえたから。迷惑かけてるのかなって。親と私両方と話しながらうちの事話し合ってくれてたみたいなんだけど、私に向けてか親に向けてか、ため息がきこえて。私の話しててため息つかせちゃって、申し訳ないし、これ以上嫌われたくなくて、連絡するのやめた。でもこれ以降、誰にも話せてない。ずっと独り。いやこの時も最後は独りだったのかな。わからない。
こんな私でも彼の手を取って助かろうとした時があった。警察のハードルが高くて、児童相談所の虐待対応の189にかけた。家族をばらばらにする、中高一貫の私立だけど高校別のとこに行く覚悟をもって。ありったけの勇気と覚悟で。でも、繋がらなかった。辛かった。本当に。電話繋げる中継地点の人が、今混みあっていて申し訳ないですがかけ直してって言われた時、絶望だった。もう一度掛けれる勇気はなかった。警察に行くほどなのか、ほんとに虐待なのかききたかった。今私が辛いと思ってる感情は正しいのか、辛いと思っていいのか知りたかった。助けて欲しかった。でも、その時に、なんで繋がらないくらいかかってるのって思った。こんなに世の中には、虐待が溢れているのか。それともどうでもいいことで電話かけているのか。どっちでも許せない。大人はもう大嫌いって思った。この日は、親から戻ってこいと連絡来て結局帰った。また私はわたしを大切にできないのか。そんな自分も段々嫌いになってくる。
ちなみに彼との話をもう少しすると、同じバスケ部でイケメンだった。だから、顔に惚れたとみんなは思ってる。私達の間にあったことを知らないし知らせないから。中三の最後は、彼に惚れた先輩の流した噂が私のせいだと思って喧嘩したりした。結局謝られたし誤解は解けたけど許せなくてブロックしたまま高校入って気まずい。しかも男バスとかに誤解を解いてくれてないせいで多分嫌われてるし。隣のコートでやるの気まずいし辛い。加えてあいつ美人な彼女がいる。悔しいとか嫉妬はないけど、仲良い子がその彼女と仲良いのも過去知られたらと思うと怖い。この悩みだけみるとただの女の子って感じ。ただの女の子だけど。それがちょっと嬉しい
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