第8話 蜘蛛の網にかかった蝶
――――――翌日のことである。
ヒョウカちゃんと
なにやら廊下が騒がしい……?
「あら、
「あ!真白さま、ごきげんよう!」
いきなりで驚いたけど……海と言えば
「でも……行った方が良いとは……一体何があったんですか?」
「何でも
「
あ、
「あなたたちは本当に
「は、はい!では失礼いたします!」
素早く真白さまに礼をすると、私は
※※※
「もう我慢ならない!
そう叫んでいたのは
はいぃっ!?
そして
「
幸い
「それに
え……、
「
しかしさすがにそれを聞いては。
「怪我はありませんかっ!?」
「
よかった……
「自分で
いやいや待って
「わたくしは、そのようなことはしておりません。する理由もありませんわ」
「だが……っ、お前はずっとぼくの許嫁と主張し、
「わたくしは虐めてなど……っ。それに……許嫁と言うのは……両家の間でそう言うような雰囲気になっていただけで……お父さまからは先日はっきりと自由恋愛推奨すると話がありましたから……」
え……っ。許嫁問題の真相は、何かそう言う雰囲気になってたから!?
いやしかし、それなのに
「もう……あなたへの気持ちなど、ございません」
「だからなんだ!ぼくだってお前になんて興味はない!だが、
ぐは……っ!
「あ、
そしてここで声を上げる
「その、やっぱりこんなのおかしいです!もやもやします……!それに私、落ちる前に
な、なーんですってーっ!?ちょ……これ、完全にフラグじゃないいぃぃぃっ!!?
「わたくしも……背中を押されました」
「そんな……っ、それじゃぁ
「それも……君が誰かにやらせたんじゃないか……?
つまり
「先日この学校に裏番と言う存在が生まれたそうだ」
情報早ぇな、回るのはんえぇな。昨日の今日よね。まさか舎弟たち効果だろうか……っ!?もう学校中に広まってる……!?
「君がその裏番だとすれば全て話が纏まる」
え……?
「は……?」
あれ、そう言えば
「そいつらを使って
「いや、違うから……!!」
ついつい、大きな声を出してしまい、周囲の視線を総なめにしてしまう、壁にあるまじき行為……なのだが。
「その通りだ」
隣から聞こえた大人びた声に
「そもそもそのお花畑を襲ったのは、雉高のやつらであり、この学校の生徒ではないぞ」
「雉高……だと?」
「上着を着ていると、一見ズボンじゃ見分けがつかねぇからなぁ」
うんうん、だから一瞬で生地の違いを悟る舎弟たちは実は優秀なのよ。
「そして雉高のやつらに指示した黒幕も既に掴んでいる。さらにこの茶番を企てた黒幕も……同じやつだ」
それってつまり……
「誰なんだ、その黒幕とは……」
「ほら、来た」
「放しなさいよ!痛い……っ!この私を誰だと思っているの……!?」
スーツ姿の女性たちに取り押さえられながら連れられてきた少女と……何故か傍らには……舎弟たち。あの女性たちは……シークレットサービスか、執事かしら。このお金持ち校は、生徒のシークレットサービスや執事は事前に申請して審査をくぐれば学校内に生徒に付き従うことも可能なのだ。
そして連れられてきた少女の顔をみた
「アゲハ!?おい、妹を放せ!」
「お兄さま、助けて!こいつら突然私を捕まえて……!この不良たちが犯人よ!!」
その言葉に
「おい、放せ
「そう申されましても、あれは
えぇっ!?てことは
じゃぁ何で舎弟たちは
「……っ、それこそが、
「やれやれ、恋は盲目とはいいますが、目は覚ましていただかなくては、我々も仕事になりませんね」
そう告げながらシークレットサービスの女性たちの後ろから現れた人物に、目を見張った。
え……どうしてあなたが……そこに!?
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