言葉は嘘をつく

私はきよみさんとハグをする。

ハグは性欲とは違う・・

ハグは言葉でもない・・

ハグは約束ではなく・・

ハグは愛でもない・・


あなたを思って抱きしめている・・

あなたに思われて抱かれている・・


ハグには過去は関係なく・・

ハグには未来も関係ない・・

今この瞬間、あなたを思っている・・

ただそれだけだ。


若い頃から私たちはハグ大切にした。

愛や性欲よりも根源的で純粋な気がしたからだ。

おそらく・・

性的に豊満なきよみさんは、性欲交じりの愛を信じて無い。

私もきよみさんと同じで性欲交じりの愛を怪しいと感じている。


今そのハグが僕ら二人を繋いでいる。

どんな時にも私はきよみさんをハグする。

きよみさんも私をハグしてくれる。


「僕らはずーとこうして来たんだよ。」

「そうだね・・何も変わらないね。」

きよみさんの顔に笑顔が戻る・・

そして私は救われる・・



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