鳥大医学部附属病院

今日は鳥大病院の癌センターに来ている。週1回の抗がん剤投薬の日だ。点滴で投薬するので3時間かかる。それと同時にカテーテルで、腹腔内に直接高濃度の抗がん剤を入れる。これは最先端の実験的治療になる。


最先端と言えば聞こえが良いが、最先端は試行錯誤の段階なのだ。だから安易な期待はできない。それは承知の上だ。しかし、もしこの治療がうまくいくと余命が延びる。


なんでも良い・・

少しでも良い・・

この治療法にすがる以外に道は無い。


点滴をしながらすやすや眠るきよみさん・・

2か月で7キロも痩せてしまって・・


点滴の装置がコチコチと音をたてている。

その小さな音が私を不安にする。


私はきよみさんを・・

きよみさんの心を、救えるのだろうか・・








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