第32話:IRと襲撃
マスゴミと芸能事務所による性接待の証拠が表にでた事件。
党を挙げて検察と警察に厳しい追及を命じた事で、多くの闇が表にでてきた。
芸能事務所を経由したマスゴミの反社への資金提供の証拠がでてきた。
ある程度の証拠が出そろった時点で、党の公約を大々的に発表した。
キャンブル依存症の人達を救うために、違法カジノと合法パチンコ店を叩き潰すと大々的に発表した。
既にキャンブル依存症になっている人の治療費は、入場に所得制限をもうけたカジノを含む統合型リゾート(IR)の税収で行うと大々的に発表した。
これで敵味方をはっきりさせる事ができた。
ずっと支援してくれていた人でも、この公約で離れる人もいるだろう。
だが逆に、これまで敵対していた人が支援してくれる可能性もある。
最初にやったのが、党の全力を使って反社の資金源を潰す事だった。
性接待事件で集まった証拠の中には、地下カジノやスポーツ賭博の証拠も数多く有り、本気で戦えば勝てると分かっていたのだ。
問題は、警察や検察の中にも反社に通じている者が数多くいた事だ。
園田競馬場内にある警察署など、反社が行うノミ行為現場を避けるように巡回しているのだから、笑ってしまう。
反社から賄賂を受け取っていた検察官や警察官は、地下カジノやスポーツ賭博の経営者を、配下の身代わり逮捕で誤魔化そうとしたが、そんな事は絶対に許さない。
証拠の隠滅など絶対にさせない。
ネット民の協力も有り、党の全力で徹底した追及を行い、少数の正義感に溢れた人達に働ける場を与え、反社に通じていた検察官や警察官を逮捕することができた。
マスゴミや特定の党が公営カジノに反対していたのは、韓国マフィア同然の反社が地下カジノで莫大な資金を得ていたからだ。
カジノを含む統合型リゾートが導入されて地下カジノが潰れたら、反社の舎弟企業から寄付や賄賂をもらえなくなるから、反対していたのだ。
俺は寄付や賄賂で私腹を肥やす気はない。
反社の資金源となっている地下カジノを徹底的に摘発した。
ネット民の協力で、点々と移動する地下カジノを次々と摘発できた。
多くの地下カジノ経営者が、警察官の天下り先になっている、パチンコ産業の経営者と同じだったので、パチンコ店も叩き潰した。
韓国マフィア同然の反社から賄賂をもらって協力していた、政権与党第一党の議員や野党の議員が邪魔をしようとしたが、させなかった。
ネット民の協力と、反社の日陰者を抱き込む事で、反社と国会議員が癒着している証拠を手に入れ、大々的に発表した。
売国議員を追放助命させないと内閣不信任案を提出すると言って、首相を脅した。
正義感のある野党と与党の議員を糾合して、新しい政党を創って政権を取ると、政権与党第一党と全野党に通告した。
完全な脅迫だが、リョクリュウのAI合成動画が良かったのだろう。
国民は殆どが俺に賛同してくれて、政権与党第一党の一般党員が、次々と党本部に批判のメールを送ったり離党届を送ったりした。
政権を失うどころか、多くの党員を失う事を恐れた政権与党第一党は、反社から賄賂をもらっていた国会議員を党から追放した。
リョクリュウが俺のAI合成動画を幾つも創って首相に圧力をかけ続けた。
首相は臨時国会を開催するしかなかった。
臨時国会では懲罰委員会が開催され、反社から賄賂をもらっていた国会議員の審査が行われ、除名を決める本会議が開催される事になった。
当然だが、除名を認めない投票をした者を許す気はない。
ネット民に協力してもらって悪事の証拠を集め、徹底的に追及する。
除名されなかった場合は、新しい政党を創って政権を取る、そう宣言していた。
当然だが、反社と通じていた悪徳議員19名が除名された。
出席国会議員の2/3以上の除名投票が必要だったが、軽く超えた。
ただ、除名賛成率が100%ではなかった。
出席しないとか投票しないとかならまだ許せるが、除名反対票があった。
除名に反対する投票をしたのが誰なのか、徹底的に調べるようにお願いした。
見つけ出して潰す、悪事に加担していた証拠を見つけ出して必ず潰す!
だがそれは、時間がかかっても構わない、後でもいい話だ。
今直ぐしなければいけないのは、邪魔する者がいなくなった、地下カジノとパチンコ企業の経営者、反社幹部の逮捕だ。
検察や警察にいる、反社の構成員を全員逮捕する事だ。
これまで押さえつけられていた、反社を恐れて動けないでいた、正義感のある検察官と警察官が一斉に動いた。
国税局査察部も全国の税務署と連携して、パチンコ店と関連会社の徹底した強制調査を行い、次々と脱税や反社と繋がる証拠を見つけた。
反社の妨害工作で、カジノを含む統合型リゾートの開業を断念した企業や議員が、息を吹き返して動き出した。
水に落ちた犬は叩けではないが、俺達に負けた反社と汚職議員を叩こうとして、我が党に資金協力をもうしでたり、社員をボランティアで協力させたりした。
そのお陰で資金と人的資源に余裕が出たので、除名された19人の選挙区に候補者を立てる事にした。
政権与党第一党から15人もの議席が減り、我が党に19人もの議席が増えれば、衆議院では我が党が最大の議席を持つ事になる。
我が党から首相を出す気はないし、無能な人間を大臣にする気もない。
諸外国との交渉を考えれば、大臣や副大臣は有能でなければならない。
だが、国会の投票では、我が党が協力しなければ何も決まらない。
各委員会も、我が党の協力なしには何もできない。
必ず刺客を放ってくる反社と戦うには、国会で力を持つ必要があった。
検察と警察が協力して、主要な反社の頭と幹部を逮捕した。
マスゴミと芸能事務所から出てきた証拠に加えて、地下カジノとパチンコ企業から出てきた証拠、更に汚職議員の所から出た証拠がある。
動かぬ証拠が次々と出てきたので、ほぼ全ての反社の頭と幹部を逮捕する事ができたが、それは激しい逆恨みを生む事になった。
反社の構成員や準構成員だけでなく、逮捕されて獄中死したマスゴミの家族も、反社から武器を提供されて俺を狙って来た。
ダッダダダダダ!
国会議事堂から議員会館も戻った俺を、待ち構えていた反社か反社の協力者が、自動小銃を使って殺そうとした。
セキュリティポリスが守ってくれていたが、彼らだけだったら、俺は間違いなく殺されていただろう。
俺を自動小銃で狙ってきたのは1人ではない。
13人もの反社が、俺を殺そうと、一斉に自動小銃を連射しようとした。
ガゥウウウウウ
だが俺の周りには、リョクリュウが鍛えてくれた護衛犬がいる。
俺が防弾装備をした車から降りる前に、マイクロバスから降りた護衛犬と警察犬訓練士志望者が、周囲に殺し屋がいないか調べてくれるのだ。
俺が車を降りる前に護衛犬に見つかると判断した殺し屋達は、車の外から銃撃して殺そうとしたが、護衛犬に喉を咬み千切られて絶命した。
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