第76話 お題【消えゆく伝承】【閉ざされた地下室】【抜ける】
我々は消えゆく伝承を、こうして静かに見守っているしかないのか?
この閉ざされた地下室で。
自由を奪われたままで。
閉じ込められたままで。
我々には、伝承の消滅を止める手段はないのだろうか?
手足から力が抜ける。身体全体から力が抜ける。
流れ出てゆく血とともに流れ去ってゆく。
この伝承を後世に伝え続けるのが、我々マヌルタ族の使命であり、掟だったはず。
それが今、失われようとしているのだ。
ああ、我々は何て非力なのだ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます