第38話 お題【朽ちた陶磁器】【黄金の山】【閉じる】
暗闇が垂れ込めた血の海に向かって、朽ちた陶磁器の欠片が少しずつ降り積もってゆく。
息を潜めて降り積もる白雪のように。それはやがて小山となり、次第にうず高くなってゆく。減ることを知らない骸の残骸のようだ。
閉じる我が瞳の裏に映り込んでくるのは、かけがえのなき黄金の山。
それは紛うことなき永遠なる生命の輝き。
風に吹かれ儚く揺れ動き朽ち果ててゆく様は、まだ見ぬ愛しき子らへ聞かせるための子守唄の調べのよう……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます