　錆びた音がした。

　あれは、朽ち果てた屍が古井戸の底へと落ちていった音。

　すました顔をした饕餮の置物。

　その裏には、

　隠された扉が一つある。

　それは、先祖代々口伝でのみ伝えられてきた、秘密の抜け道。

　それの詳細を知るは、そこに突っ立っている……そう、お前だ坊主！

　屋敷内で最後の生き残りであるお前！

　さあ、案内致せ。

　我らが探し求めて来たのはこの道なのだから！

　さあいざゆかん。

　魔界への道は示されたのだ！

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