366 後片付けと裏庭の畑へ農作業

朝食を終えた後、俺たちは協力して後片付けを始めた。リッカはお皿を拭きながら、「今日のシチューも最高だったわ、麗人さん」と微笑む。エリクスは洗い物を手早くこなし、「兄貴、今日はいつも以上に手際が良かったな」と茶化しながら言う。チャリオットはテーブルを拭き終えて、「女神さま、次は畑ですね」と準備に目を向けた。


片付けが終わると、俺たちは裏庭に向かった。秋風が心地よく吹き抜け、庭の草花がさざめき合う。裏庭の倉庫に足を踏み入れ、俺は鍬と軍手を取り出した。エリクスとチャリオットは作業用コンテナを運び出し、リッカはその様子を見守りながら、楽しげに髪をまとめていた。


「さあ、始めましょうか」と俺が声をかけると、皆が頷き、畑に散らばった。エリクスは土を掘り起こし、チャリオットは苗の手入れを始めた。リッカは水やりをしながら、時折俺に視線を投げかけては微笑む。彼女の笑顔を見るたびに、俺は今日もこの日常が守られていることに感謝した。


作業が一段落つくと、俺は土の匂いと風の音に包まれながら静かに目を閉じた。そして、いつも心の中で唱える言葉を呟く。


『明日も収穫が出来ますように』


俺たちの畑は、日々の祈りと汗が染み込んだ場所だ。これからも、皆と共にこの土地を守り続けていくのだと、心に誓った。


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