169 2日後リッカが吐き気を訴え始めた

水曜日の昼頃

リッカが吐き気を訴え始めた。

これはもしや

風邪以外でこの症状は『おめでた』というやつであるが

俺もとうとうリッカとの子供を授かるのであろうか。

夕方

クラウドお義父さんとゾニルフ会長が産婦人科医を連れて

シュメールから来てくれた。

魔導式の機材と

妊娠確認用具を用いて調べた結果

『おめでた』であった。


だが俺達はまだ夫婦として営みをしてまだ3くらい週間しか経っていないのに

こんなに妊娠って早いのか?

俺は思っていると

産婦人科医も俺の会話で不思議な感じになって

ある魔導具を俺に見せる。


「これは?」

「この魔導具は本来人では無い方に使うのですが貴方様は魔力が相当ということを会長から聞いていますのでそれも調べられるので」

と言っていた。

人間の筈だけど……違うのかな。

まあ、身体は移転前から特殊だったけど。

それで特異な目線で家族や友人からは見られていたけども。


俺はそれに手をかざすと

なにかパネルのようなものが展開される。

それは会長たちにも見えるやつで

そこには

【『』:種族:この世界の主神

能力:願った物や1部現象を呼び出す力

魔力増大∞

『知恵の神メセタと運命の神テュポンの息子に産まれ

しばらくの間『地球』の恵まれない親の元に移転し預けられたが

最近ファーミングに戻ってきた

様々な種族に好かれる天性の素質を持っている。』】


これを見た俺を含む全員が口をあんぐりと開けてパネルを見る。

(天候も俺はコントロール出来るということか!?)


俺は相当慌てて

「え?え?え!?俺って神様!?それと知恵の神と運命の神の間に産まれたの俺!?」

皆も慌てふためいていたが

すぐに冷静になって

「今までの事を振り返るとごくごく普通だな」

と俺以外は納得する

(なんで納得するんだ!?)


ともあれ

俺神様でした!?

リッカは神の子を身篭りました。

だから妊娠が早い段階で兆候が出たらしい。

リッカに俺神様だったけどそれでも俺に付いてきてくれる?

と言うと涙を流して笑顔になって

「はい。麗人さん!これからも宜しくお願いいたします。この子は私達の愛の結晶です」

神様の子供は成長も早いという。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る